2025年2月27日に一部改良と特別仕様車「Z“URBANO”」の追加が発表されたトヨタのコンパクトサイズのクロスオーバーSUV『ヤリス クロス』。
全グレードのスペックや装備を項目毎に比較して、購入を検討する際のポイントをまとめてみました!
目次
価格、グレード展開
U | X | G | Z | Z “URBANO” | Z “Adventure” | GR SPORT | |||
ガソリン | Direct Shift-CVT | FF | – | ¥2,046,000 | ¥2,172,500 | ¥2,513,500 | ¥2,623,500 | ¥2,629,000 | ¥2,648,800 |
AWD | – | ¥2,277,000 | ¥2,403,500 | ¥2,744,500 | ¥2,854,500 | ¥2,860,000 | – | ||
HEV | 電気式無段変速機 | FF | KINTO専用 | ¥2,433,200 | ¥2,546,500 | ¥2,887,500 | ¥2,997,500 | ¥3,003,000 | ¥3,031,600 |
AWD | KINTO専用 | ¥2,664,200 | ¥2,777,500 | ¥3,118,500 | ¥3,228,500 | ¥3,234,000 | – |
『ヤリス クロス』には、直列3気筒1.5Lエンジンを搭載したガソリン車と、1.5L直列3気筒エンジン+ハイブリッドシステムを搭載したHEV車と2種類のパワートレインが用意されています。
そこからエクステリア/インテリアのデザインや質感、そして装備の違いによりグレードが分かれています。
気になるポイントは以下となります。
- 「U」にはガソリン車の設定なし
- 「GR SPORT」には駆動方式にAWDの設定なし
新車のサブスクを提供しているKINTO専用のグレードとなる「U」には、ガソリン車の設定はなくHEV車のみとなっています。
通常販売されているグレードの大半は駆動方式にFFとAWDの設定があるのですが、スポーティな走りが楽しめるモデルとなる「GR SPORT」にはAWDの設定がないので、雪道などの悪路も走ることが多い人にとっては少し残念なポイント。
価格については、FFとAWDでは23万円ほど、同じ駆動方式でガソリン車とHEV車では37万円ほどの価格差となっており、同じ駆動方式かつパワートレインで比較してみると、一番低い「X」と一番高い「GR SPORT」では、60万円ほどの価格差となっています。
エクステリアのデザイン、質感の比較
画像引用元:トヨタ ヤリス クロスU/X U/X U/X U/X U/X G G G G G Z Z Z Z Z Z“URBANO” Z“URBANO” Z“URBANO” Z“URBANO” Z“URBANO” Z“Adventure” Z“Adventure” Z“Adventure” Z“Adventure” Z“Adventure” GR SPORT GR SPORT GR SPORT GR SPORT GR SPORT
U | X | G | Z | Z “URBANO” | Z “Adventure” | GR SPORT | ||
フロント | バンパー | ● 通常デザイン | 専用バンパー | 専用フォグベゼル付 | ||||
サイド | ドアミラーカバー | ● ボディ同色 ※バイトーンのボディカラーを選択した場合はブラック | ● ブラック | ● ボディ同色 ※バイトーンのボディカラーを選択した場合はブラック | ||||
ホイールアーチ | ● 樹脂(ブラック) | ● 樹脂(ブラック) △(¥93,500) 樹脂(ボディ同色) | ● 樹脂(ブラック) | |||||
サイドシル | ● 通常デザイン | ● 車名プレート付 | ● 車名プレート付(ブラック) | ● 車名プレート付 | ||||
ホイール | ● 16インチスチールホイール×樹脂フルキャップ ◎ 18インチアルミホイール(切削光輝) | ● 16インチスチールホイール×樹脂フルキャップ | ● 16インチアルミホイール | ● 18インチアルミホイール(切削光輝) | ● 18インチアルミホイール(グロスブラック) | ● 18インチアルミホイール(切削光輝) | ● 専用18インチアルミホイール(切削光輝) | |
キャリパー | ● 通常デザイン | ● レッド | ||||||
リア | バンパー | ● 通常デザイン | ● 専用バンパー | ● 専用ロアカバー | ||||
ボディカラー | ● 無償色:6色 ◎ 有償色:5色 | ● 無償色:5色 ◎(¥33,000) 有償色:2色 | ● 無償色:5色 ◎(¥33,000/55,00077,000) 有償色:6色 | ● 無償色:1色 ◎(¥22,000) 有償色:1色 | ● 無償色:5色 ◎(¥33,000/55,00077,000) 有償色:6色 | ● 無償色:3色 ◎(¥33,000/77,000) 有償色:4色 |
気になるポイントは以下となります。
- 「Z“Adventure”」「GR SPORT」にはエクステリアに専用パーツを装備
- 「Z“URBANO”」はエクステリアの各部にブラックを採用
- 「Z“URBANO”」は選択できるボディカラーが2色のみ
- グレードによってホイールのサイズが異なる
見た目の違いとしては、「Z“Adventure”」はフロントやリアに専用のバンパーが装備されたエクステリアデザインとなっており、「GR SPORT」はフロントグリルやリアバンパーロアのデザインがハニカム形状となっており、他のグレードと差別化されています。
新たに追加された「Z“URBANO”」は、ホイールやミラーカバー、サイドシルのプレート部分がブラックとなっており、都会的で引き締まった印象を与えています。
ホイールのデザインやサイズもグレードによって異なっており、「Z」系のグレードと「GR SPORT」には18インチのアルミホイールが採用されており、下位グレードの16インチと比べて迫力のある足回りとなっています。
選択できるボディカラーもグレードによって異なっていますが、新たに追加された「Z“URBANO”」には外装の各部のブラックと併せる意図なのか、バイトーンのブラックマイカ×マッシブグレーか、ブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカの2色しか選択できないようになっています。
インテリアのデザイン、質感の比較
画像引用元:トヨタ ヤリス クロスU/X
内装色:ブラックU/X
内装色:ブラックG
内装色:ブラックG
内装色:ブラックZ
内装色:ブラックZ
内装色:ブラックZ“URBANO”
内装色:ブラックZ“URBANO”
内装色:ブラックZ“Adventure”
内装色:サドルタンZ“Adventure”
内装色:サドルタンGR SPORT
内装色:ブラックGR SPORT
内装色:ブラック
U | X | G | Z | Z “URBANO” | Z “Adventure” | GR SPORT | |
インパネ加飾 | ● ブラック | ● ガンメタリック塗装 | |||||
ドアトリム加飾 | ● ブラック | ● ガンメタリック塗装 | |||||
シート | ● ファブリック(ブラック) | ● 上級ファブリック(ブラック) | ● 合成皮革×ツイード調ファブリック(ブラック/カーキ) | ● 合成皮革×ツイード調ファブリック(ブラック) | ● 合成皮革(サドルタン) | ● エアヌバック×合成皮革(ブラック) | |
ステアリング | ● ウレタン | ● ウレタン △(¥18,700) 本革 | ● 本革 | ● 専用本革 | |||
シフトノブ | ● ウレタン | ● ウレタン △(¥8,800) 本革 | ● 本革 | ● 専用本革 | |||
ペダルパッド | – | ● アルミパッド付 | |||||
スカッフプレート | ● |
気になるポイントは以下となります。
- 「Z」は2種類の内装色から選択可能
- 「Z“Adventure”」にはタンカラーの内装色を採用
- 「U」「X」以外のグレードはステアリングやシフトノブに本革を採用
- 「GR SPORT」には専用のステアリングやシフトノブに加えて、ペダルにアルミパッドを装備
内装色は大半がグレード毎に1色のみとなっていますが、「Z」にはブラックとカーキの2色が用意されており、好みを色を選択できるようになっています。
そして、「Z“Adventure”」にはサドルタンというタンカラーが採用されており、高級感のある印象を与えています。
ステアリングやシフトノブの素材がグレードによって異なっており、「U」と「X」はウレタンとなっていますが、上位グレードでは本革が採用され質感が高いものになっています。
さらに、「GR SPORT」はステアリングにロゴが付いた専用のものとなっており、ペダルには他のグレードにはないアルミパッドが装備されています。
サイズ、重量、乗車定員、最小回転半径の比較
U | X | G | Z | Z “URBANO” | Z “Adventure” | GR SPORT | ||
ボディサイズ | 全長 | 4,180 | 4,200 | 4,185 | ||||
全幅 | 1,765 | |||||||
全高 | 1,590 | 1,580 | ||||||
ホイールベース | 2,560 | |||||||
車両重量 | ガソリン | – | FF:1,100 AWD:1,200 | FF:1,120 AWD:1,210 | FF:1,140 AWD:1,230 | FF:1,130 | ||
HEV | FF:1,160 AWD:1,250 | FF:1,170 AWD:1,250 | FF:1,190 AWD:1,270 | FF:1,180 | ||||
乗車定員 | 5 | |||||||
最小回転半径 | 5.3 |
気になるポイントは以下となります。
- 一般的な立体駐車場の中段には収まらないサイズ感
- DRSの採用により最小回転半径が5.5m
ボディサイズを検討する際は、クルマを止める駐車場のサイズ制限を意識する必要があります。
その際にマンションなどの立体駐車場に止める場合は、最も多いサイズ制限として「全長5.0m以下×全幅1.85m以下×全高1.55m以下、車両総重量2,500kg以下」となっています。
ボディサイズは全グレードでほとんど変わらず、全長/全幅は十分コンパクトな取り回しの良いサイズとなっていますが、全高が1.55mを超えてしまっているので、立体駐車場の中段などには収まらないサイズ感となってます。
車両重量は全グレードで1.0t~1.5tの間で収まっているため、クルマ購入時や車検時に支払いが発生する車両重量税は同額となります。
燃費、動力性能、総排気量の比較
U | X | G | Z | Z “URBANO” | Z “Adventure” | GR SPORT | ||||
ガソリン | パワートレイン | 直列3気筒1.5Lエンジン | ||||||||
燃費 | FF | – | 19.8 | 19.4 | 18.3 | 17.6 | ||||
AWD | – | 18.4 | 18.1 | 17.1 | – | |||||
燃料 | – | レギュラーガソリン | ||||||||
燃料タンク容量 | – | 42 | ||||||||
動力性能 | エンジン | 最大出力 | – | 88[120]/6,600 | ||||||
最大トルク | – | 145[14.8]/4,800-5,200 | ||||||||
総排気量 | – | 1.490 | ||||||||
HEV | パワートレイン | 1.5L直列3気筒ハイブリッド | ||||||||
燃費 | FF | 30.2 | 30.8 | 30.2 | 27.8 | 25.0 | ||||
AWD | 28.1 | 28.7 | 28.1 | 26.0 | – | |||||
燃料 | レギュラーガソリン | |||||||||
燃料タンク容量 | 36 | |||||||||
動力性能 | エンジン | 最大出力 | 67[91]/5,500 | |||||||
最大トルク | 120[12.2]/3,800-4,800 | |||||||||
モーター | 最大出力 | フロント:59[80] リア(AWD):3.9[5.3] | 59[80] | |||||||
最大トルク | フロント:141[14.4] リア(AWD):52[5.3] | 141[14.4] | ||||||||
総排気量 | 1.490 |
気になるポイントは以下となります。
- 同じパワートレイン、駆動方式でもグレードによって多少の燃費差あり
- 「GR SPORT」には走行性能を高めるチューニングや専用装備を追加
FFとAWDの燃費差は、ガソリン車で1km/Lほど、HEV車で2km/Lほどとなっており、同じ駆動方式で比較すると10km/LほどHEV車のほうがガソリン車よりも燃費性能に優れています。
同じパワートレインかつ駆動方式でもグレードによって燃費差があり、最も車重が軽い「X」が一番燃費が良く、逆に最も燃費が悪いのは「GR SPORT」となっています。
とはいえ、「GR SPORT」は燃費と引き換えに走行性能が高められており、電動パワーステアリングやパワートレインに専用のチューニングが施され、さらに車体剛性を高める専用パーツや専用サスペンションが装備され、より軽快な走りが楽しめるようになっています。
エクステリア関連装備の比較
U | X | G | Z | Z “URBANO” | Z “Adventure” | GR SPORT | ||
フロントランプ | ヘッドランプ | ● ハロゲン ◎ フルLED | ● ハロゲン | ● ハロゲン ◎(¥71,500) フルLED | ● フルLED | |||
オートライト | ● | |||||||
オートハイビーム | ● | |||||||
アダプティブハイビーム | – | ◎(¥99,000) ※ヘッドアップディスプレイとセット | – | |||||
デイライト | ● LED | |||||||
ポジションランプ | ● LED | |||||||
フォグランプ | △(¥11,000) LED | |||||||
リアランプ | リアコンビネーションランプ | ● ウインカー,バックランプ:バルブ テールランプ,ブレーキランプ:LED ◎ フルLED | ● ウインカー,バックランプ:バルブ テールランプ,ブレーキランプ:LED | ● ウインカー,バックランプ:バルブ テールランプ,ブレーキランプ:LED ◎(¥47,520~) フルLED | ● フルLED | |||
ハイマウントストップランプ | ● LED | |||||||
フォグランプ | ◎(¥11,000) LED | |||||||
ルーフ | ルーフレール | – | ● シルバー | – | ||||
ドアミラー | 自動格納 | ● | ||||||
ヒーター | ● | |||||||
フロントワイパー | 車速連動間欠 | ● |
※装備/機能の説明については、「エクステリア関連の用語」をご覧ください。
気になるポイントは以下となります。
- 「Z」系のグレードと「GR SPORT」は灯火類がフルLED
- 「Z」系のグレードにはアダプティブハイビームをオプションで装備可能
- 「Z“Adventure”」のみルーフレールが標準装備
エクステリア関連の装備ですが、灯火類が「Z」系のグレードと「GR SPORT」はフルLEDとなっていますが、それ以外のグレードではフロントランプがハロゲン、リアコンビネーションランプには一部豆球が採用されています。ただし「U」と「G」はメーカーオプションでフルLEDに変更することができます。
さらに、「Z」系のグレードにはフロントランプに先行車や対向車を検知してハイビームの照射範囲を変えるアダプティブハイビームがメーカーオプションで用意されており、これにより夜間での前方の視認性を向上させることができます。
全グレードの中で、唯一「Z“Adventure”」には積載性が向上するルーフレールが備わっており、アウトドアなどの利用シーンで重宝します。
インテリア関連装備の比較
U | X | G | Z | Z “URBANO” | Z “Adventure” | GR SPORT | ||
インパネ | メーターパネル | ● 7インチマルチインフォメーションディスプレイ+オプティロンメーター | ||||||
ヘッドアップディスプレイ | – | ◎(¥99,000) ※アダプティブハイビームとセット | – | |||||
センターディスプレイ | ● 8インチ | |||||||
ルーフ | サンバイザー | ● バニティミラー付 | ● 運転席,助手席:チケットホルダー,バニティミラー,照明付 | ● バニティミラー付 | ||||
ルームミラー | 自動防眩 | ● | ||||||
ステアリング | チルトステアリング | ● 手動 | ||||||
テレスコピックステアリング | ● 手動 | |||||||
ステアリングヒーター | – | ◎(¥39,600) ※シートヒーターとセット | ● | ◎(¥38,500) ※シートヒーターとセット | ||||
シート | パワーシート | – | ● 運転席(6way) | – | ||||
シートヒーター | – | ◎(¥39,600) 前席 ※ステアリングヒーターとセット | ● 前席 | ◎(¥38,500) 前席 ※ステアリングヒーターとセット | ||||
センターアームレスト | – | △(¥19,800) | ● コンソールボックス付 | |||||
リアセンターアームレスト | – | ● カップホルダー付 | ||||||
後席シートアレンジ | ● 6:4分割可倒 | ● 4:2:4分割可倒 | ||||||
ラゲッジ | トノカバー | △(¥11,000) |
※装備/機能の説明については、「インテリア関連の用語」をご覧ください。
気になるポイントは以下となります。
- 「Z」系のグレードにはヘッドアップディスプレイをオプションで装備可能
- 「Z」系のグレードにはステアリングヒーターやシートヒーターが標準装備
- 「U」「X」以外のグレードには前後席のセンターアームレストが標準装備、かつ後席シートを4:2:4で分割可倒
インテリア関連の装備ですが、フロントガラスに速度や運転支援情報などを投影してくれるヘッドアップディスプレイは「Z」系のグレードのみメーカーオプションで用意されており、エクステリア関連装備にあるアダプティブハイビームとセットになっています。
冬場にあると嬉しいステアリングのグリップ部分を温める機能を備えたステアリングヒーター、そして前席シートの座面を温めてくるシートヒーターが「Z」系のグレードには標準装備となっていますが、「U」と「X」には設定がなく、「G」と「GR SPORT」はメーカーオプションで追加できるようになっています。
快適性という意味では、あると便利なアームレスト(肘掛)が「U」「X」以外のグレードには前後席に標準で装備されていますが、「X」には簡素なものになりますがディーラーオプションで前席のアームレストを追加することができます。
後席シートは「U」と「X」では背もたれの分割可能が6:4となっていますが、他のグレードでは4:2:4での分割となっており、これにより4人乗車でも中央に長尺物を積むことができるようになっています。
その他装備の比較
U | X | G | Z | Z “URBANO” | Z “Adventure” | GR SPORT | ||
ドア | パワーウインドウ | ● 全席ワンタッチ式 | ||||||
パワーバックドア | ◎(¥77,000) ハンズフリ-機能,挟み込み防止機能,停止位置メモリー機能,予約ロック機能付 | – | ◎(¥77,000) ハンズフリ-機能,挟み込み防止機能,停止位置メモリー機能,予約ロック機能付 | |||||
ガラス | UVカットガラス | ● 全面 | ||||||
IRカットガラス | – | ● フロント,フロントドア | ||||||
プライバシーガラス | ● リアドア,リアクォーター,バックドア | |||||||
電源 | USBソケット | ● 前席:通信用type-C×1,充電用type-C×1 | ||||||
アクセサリーソケット | ● 前席 | ● 前席,荷室 | ● 前席 | |||||
AC電源 | ◎(¥45,100) 荷室(100V・1500W) ※HEV車のみ | |||||||
通信 | スマートキー | ● | ||||||
Apple CarPlay/Android Auto対応 | ● | |||||||
コネクティッドサービス | ● | |||||||
ETC2.0 | ● | △(¥20,350~) | ● | |||||
空調 | オートエアコン | ● シングルゾ-ン | ● シングルゾ-ン ※ガソリン車はマニュアルエアコン | ● シングルゾ-ン | ||||
照明 | アンビエントライト | – | ● 前席フロア,ドアハンドル,フロントコンソールボックス | – | ||||
オーディオ | 標準スピーカー | ● 6スピーカー | ||||||
運転 | ナビゲーションシステム | ● | ||||||
ドライブモードセレクト | ● ガソリン車:2モード HEV車:3モード | |||||||
パドルシフト | – | ● ※ガソリン車のみ | ||||||
ブレーキホールド | ● |
※装備/機能の説明については、「その他装備関連の用語」をご覧ください。
気になるポイントは以下となります。
- 「X」「G」以外のグレードにはハンズフリー機能を備えたパワーバックドアを装備可能
- 「U」「X」以外のグレードにはIRカットガラスを採用
- 「X」以外のグレードはETC2.0を標準装備
- 「Z」系のグレードはアンビエントライトを装備
- 「GR SPORT」はパドルシフトを装備
その他の装備ですが、両手が荷物で塞がっているシーンなどで重宝するハンズフリーでバックドアの開閉が可能なパワーバックドアは、「X」と「G」以外のグレードにメーカーオプションで用意されています。
断熱効果があるIR(赤外線)カットガラスは、安価グレードとなる「U」と「X」以外に採用されており、さらに昨今ETCの利用が当たり前のようになってきているということで、「X」以外のグレードにはETC2.0が標準で装備されています。
上級グレードとなる「Z」系のグレードには、夜間に車内を照らす間接照明となるアンビエントライトが装備されており、これにより夜間での走行中に車内が見えやすくなるだけでなく、オシャレは雰囲気も醸し出してくれます。
スポーティな走りが楽しめる「GR SPORT」にはパドルシフトが備わっており、これにより下り坂でシフトダウンさせてエンジンブレーキを活用することで、摩擦熱により一時的にブレーキの効きが悪くなる「フェード現象」を抑えることができ、さらにドライバー自身でシフト操作を行えるので、MT車のように走りを楽しむことができます。
安全装備、運転支援の比較
U | X | G | Z | Z “URBANO” | Z “Adventure” | GR SPORT | ||
街中での走行時 | 衝突軽減ブレーキ | ● | ||||||
交差点進入時車両検知アラート/衝突回避 | ● | |||||||
緊急時操舵アシスト | ● | |||||||
二次被害軽減ブレーキ | ● | |||||||
道路標識認識 | ● | |||||||
先行車発進検知アラート | ● | |||||||
プロアクティブドライビングアシスト | ● ※HEV車のみ | |||||||
高速道路での走行時 | 先行車追従/車速維持 | ● | ||||||
先行車追従自動停止 | ● 停止保持機能付 | |||||||
車線維持支援 | ● | |||||||
車線逸脱検知アラート/衝突回避 | ● | |||||||
カーブ等速度抑制 | ● | |||||||
後側方走行車両検知アラート | ◎(¥50,600) | – | ◎(¥78,100) ※360°モニターとセット | ● | ||||
車線変更支援 | ● | |||||||
ドライバー異常時対応 | ● | |||||||
駐車や発進/後退時 | 踏み間違え抑制 | ● | ||||||
前後方障害物衝突検知アラート/衝突回避 | ● | |||||||
側方障害物衝突検知アラート/衝突回避 | ◎ ※HEV車のみ | – | ◎(◆1) ※HEV車のみ | |||||
後退時後方左右接近車両検知アラート/衝突回避 | ● | |||||||
自動駐車 | ◎ メモリ機能付 ※HEV車のみ | – | ◎(◆1) メモリ機能付 ※HEV車のみ | |||||
視界の拡張 | バックモニター | ● | – | |||||
360°モニター | ◎ 床下透過表示機能付 ※HEV車のみ | – | ◎(¥78,100) ※後側方走行車両検知アラートとセット | ● ◎(◆1) 床下透過表示機能付 ※HEV車のみ | ||||
その他 | ドライブレコーダー | △ 前後方 | △(¥21,450) 前後方 |
※装備/機能の説明については、「安全装備、運転支援関連の用語」をご覧ください。
◆1:セットオプション(¥55,000)に含む
気になるポイントは以下となります。
- 後側方走行車両検知アラート機能、360°モニターは「Z」系のグレードと「GR SPORT」には標準装備、「U」「G」にはオプションで設定あり
- Advanced Park(自動駐車、側方障害物衝突回避)は「Z」系のグレードと「GR SPORT」のHEV車のみオプションで設定あり
- 360°モニターはAdvanced Parkを追加することで床下透過表示機能付となる
『ヤリス クロス』は、安全装備、運転支援機能が最も充実した区分となる「サポカーSワイド※1」の対象車となっている、安全性の高いクルマとなっています。
※1:衝突軽減ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い急発進抑制装置、車線逸脱警報、先進ライト搭載
昨今求められるような安全装備、運転支援は一通り備えており、さらに後側方から接近する車両の存在を知らせる後側方走行車両検知アラートや、自車の周囲の映像をセンターディスプレイに表示させることができる360°モニターが「Z」系のグレードと「GR SPORT」には標準装備、「U」と「G」にはメーカーオプションで用意されています。
さらに、「Z」系のグレードと「GR SPORT」のHEV車には、駐車時にステアリングやペダルを自動操作してくれる自動駐車機能、自車前後方だけでなく側方の障害物の衝突回避も可能となる機能が追加される「Advanced Park(リモート機能付)」をオプションで用意されており、これを追加することで360°モニターに車両が透明になったように床下の映像が映せる床下透過表示機能付になります。
まとめ
以上を踏まえて、次のポイントが筆者が考える比較検討をする際の判断ポイントになります。
「U」を選ぶポイント
- 保険やメンテナンス代、税金込みで定額でクルマを維持できる
- オプションを追加することで安全装備、運転支援を充実させることができる
「X」を選ぶポイント
- 装備や機能は必要最小限で十分、できるだけ購入価格を抑えたい
「G」を選ぶポイント
- 「X」にはないアームレストやIRカットガラスといった快適性が向上する装備が標準で備わっている
- 「X」には設定されていない一部の装備や機能(ステアリングヒーターやシートヒーター、360°モニターなど)を必要に応じて追加することができる
「Z」を選ぶポイント
- 他のグレードではメーカーオプションとなっている装備や機能が全て標準で備わっている
- 内装色をブラックかカーキの2色から好みの色を選択することができる
「Z“URBANO”」を選ぶポイント
- 他のグレードではメーカーオプションとなっている装備や機能が全て標準で備わっている
- 外装の一部パーツがブラックとなり、引き締まった印象を与えるエクステリア
「Z“Adventure”」を選ぶポイント
- 他のグレードではメーカーオプションとなっている装備や機能が全て標準で備わっている
- フロントやリアの専用バンパーの装備により他のグレードとは見た目が異なるエクステリア
- ルーフレールの装備により積載性が高まり、アウトドアなどのシーンで重宝する
「GR SPORT」を選ぶポイント
- グリルやリアバンパーロアがスポーティな見た目となる専用のデザインとなっているエクステリア
- 走りを重視した専用装備の追加と専用チューニングが施され、より軽快な走りを愉しめる
- 装備や機能は「G」相当となっているが、安全装備、運転支援は最上級グレードとなる「Z」系と同等の装備となっている
以上、「トヨタ『ヤリス クロス』の全グレード、比較してみた!」でした。
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