LEXUS『LBX』の各グレード、比較してみた!

SUV
画像引用元:LEXUS LBX公式サイト

2024年7月18日に「MORIZO RR」の発売が発表されたLEXUS『LBX』。

通常モデルも含めた各グレードのスペックや装備を項目毎に比較して、購入を検討する際のポイントをまとめてみました。

価格、グレード展開

LBX MORIZO RRLBX
Bespoke BuildCoolRelaxBespoke Build
ガソリンAWDAT¥6,500,000¥7,200,000
MT¥6,500,000¥7,200,000
HEVFFCVT¥4,600,000¥4,600,000¥5,500,000
AWDCVT¥4,860,000¥4,860,000¥5,760,000

通常の『LBX』と『LBX MORIZO RR』に分かれており、エクステリアのデザインに大きな違いがあります。

通常の『LBX』には「Cool」「Relax」「Bespoke Build」の3種類のグレードがあり、「Bespoke Build」は外装/内装をオーダーメイドのように選択することができます。

『LBX MORIZO RR』にも同様に「Bespoke Build」もありますが、こちら発売当初は100台限定の抽選販売となっています。

気になるポイントは以下となります。

  • 『LBX』はHEVのみ
  • 『LBX MORIZO RR』はガソリンで駆動方式はAWDのみ
  • 『LBX MORIZO RR』にはMTの設定あり

同じ駆動方式で比較してみると、通常の『LBX』より『LBX MORIZO RR』のほうが140万円~160万円ほど高い価格設定となっています。

『LBX MORIZO RR』にはMTの設定があるので、クルマを意のままに操る楽しみを味わいたい方には魅力的なポイントですね。

エクステリアのデザイン、質感の比較

LBX 「Cool」
LBX 「Relax」
LBX MORIZO RR
画像引用元:LEXUS LBX
LBX MORIZO RRLBX
Bespoke BuildCoolRelaxBespoke Build
フロントグリル
専用グリル(枠:漆黒メッキ)

通常デザイン
バンパー
専用バンパー

樹脂(ブラック)

樹脂(ブラック)

シルバー塗装
サイドドアサッシュモール
ピアノブラック

メッキ
ドアミラーカバー
ブラック

ブラック
フェンダー
ボディ同色

樹脂(ブラック)
サイドシル
ボディ同色

樹脂(ブラック)
ホイール
19インチ専用鍛造アルミホイール(スーパーグロスブラックメタリック)

18インチアルミホイール(ダークグレーメタリック×切削光輝)

18インチアルミホイール(ダークプレミアムメタリック)

17インチアルミホイール(ミディアムグレーメタリック/シルバーメタリック)
18インチアルミホイール(ダークグレーメタリック×切削光輝/ダークプレミアムメタリック/ブラック/ブラックスパッタリング)
リアバンパー
専用バンパー

樹脂(ブラック)

樹脂(ブラック)

シルバー塗装
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし

気になるポイントは以下となります。

  • 『LBX』の「Cool」はバイトーンのボディカラーを選択可能
  • 『LBX MORIZO RR』はエクステリアが専用デザイン
  • 『LBX MORIZO RR』には19インチ鍛造ホイールが標準装備

通常の『LBX』の「Cool」と「Relax」の違いとしては、ホイールのデザインが異なっていることと、「Cool」ではボディカラーをバイトーンから選択できるようになっています。

『LBX MORIZO RR』は空力性能を向上させるため、フロント/リアが専用バンパーとなっています。
また、通常の『LBX』では樹脂素材となっているフェンダーアーチモールがボディ同色に、ドアサッシュモールがピアノブラックに塗装され、質感が向上しています。

ホイールが通常の『LBX』は最大18インチのアルミホイールとなっていますが、『LBX MORIZO RR』には19インチかつ鍛造アルミホイールが標準装備となっており、より迫力のある見た目となっています。

インテリアのデザイン、質感の比較

LBX 「Cool」
LBX 「Relax」
LBX MORIZO RR
画像引用元:LEXUS LBX
LBX MORIZO RRLBX
Bespoke BuildCoolRelaxBespoke Build
インパネ
ウルトラスエード

ウルトラスエード/L tex

スエード調

L tex

スエード調/L tex
センターアームレスト
ウルトラスエード

ウルトラスエード/L tex

スエード調

L tex

スエード調/L tex
ドアトリム
ウルトラスエード

ウルトラスエード/L tex

スエード調

L tex

スエード調/L tex
シート
専用本革(ブラック)

専用本革/ウルトラスエード(ブラック/オーカ-/ソリスホワイト/ダークローズ)

セミアニリン本革×ウルトラスエード(ブラック×ダークグレー)

セミアニリン本革(ブラック/サドルタン)

セミアニリン本革/ウルトラスエード(ブラック/オーカ-/ソリスホワイト/ダークローズ)

L-AINILINE本革(ブラック/オーカ-/ソリスホワイト/ダークローズ)
ステアリング
ディンプル本革

本革
シフトノブ
本革

本革

気になるポイントは以下となります。

  • 『LBX MORIZO RR』のステアリングホイールはディンプル本革を採用
  • 「Relax」はタンカラーのシートを選択可能

ステアリングが『LBX MORIZO RR』にはLEXUSのFスポーツグレードで採用されているディンプル本革でグリップも太くなっているので、操作性が高められています。

シートは「Relax」にはオシャレな印象を与えるタンカラーを選択できるようになっています。

通常の『LBX』と『LBX MORIZO RR』ではシート形状も異なっており、『LBX』には上位車種のバージョンLのような厚みのあるシートとなっているのに対して、『LBX MORIZO RR』ではFスポーツのようなホールド感が高いシートとなっています。

サイズ、重量、乗車定員、最小回転半径の比較

LBX MORIZO RRLBX
Bespoke BuildCoolRelaxBespoke Build
ボディサイズ全長4,1904,190
全幅1,8401,825
全高1,5351,545
車両重量AT:1,470
MT:1,440
AT:1,480
MT:1,450
FF:1,310
AWD:1,390
乗車定員55
最小回転半径5.45.2
※全長・全幅・全高(mm)、車両重量(kg)、乗車定員(名)、最小回転半径(m)

なります。

  • 『LBX』より『LBX MORIZO RR』のほうが全幅が1.5cm長く、全高が1.0cm低い
  • 『LBX』より『LBX MORIZO RR』のほうが最小回転半径が0.2m長い

ボディサイズは『LBX MORIZO RR』のほうがワイド&ローとなっており、エクステリアのデザインも相まってよりスポーティな印象を与えています。

ボディサイズを検討する際は、クルマを止める駐車場のサイズ制限を意識する必要があります。
その際にマンションなどの立体駐車場に止める場合は、最も多いサイズ制限として「全長5.0m以下×全幅1.85m以下×全高1.55m以下」となっています。

グレードによるサイズ差はありますが、全て一般的な立体駐車場に収まるサイズ感となっています。

最小回転半径は通常の『LBX』ではコンパクトサイズSUV同等となっていましたが、『LBX MORIZO RR』ではミドルサイズSUV同等の旋回性能となっています。

燃費、動力性能、総排気量の比較

LBX MORIZO RRLBX
Bespoke BuildCoolRelaxBespoke Build
ガソリン燃費FF
AWDAT10.7
MT12.5
動力性能エンジン最大出力224[304]/6,500
最大トルク400[40.8]/3,250-4,600
総排気量1.618
HEV燃費FFCVT27.7
AWDCVT26.2
動力性能エンジン最大出力67[91]/5,500
最大トルク120[12.2]/3,800-4,800
モーター最大出力フロント
69[94]
リア(AWD)
5[6]
最大トルクフロント
185[18.9]
リア(AWD)
52[5.3]
総排気量1.490
※燃費(km/L:WLTCモード)、最大出力(kW[PS]/rpm)、最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)、総排気量(L)

通常の『LBX』のFFとAWDの燃費差は1km/L程度となっており、『LBX MORIZO RR』のATとMTの燃費差は2km/L程度となっています。

さらに同じ駆動方式、トランスミッションで通常の『LBX』と『LBX MORIZO RR』で比較してみると、燃費差17km/L程度となっており、ガソリンとHEVの違いも相まって燃費には大きな差があります。

さらに燃料が通常の『LBX』はレギュラーガソリンとなっていますが、『LBX MORIZO RR』はプレミアムガソリンとなっているので、ガソリン代も大きく変わってきますね。

エンジンは通常の『LBX』が直列三気筒で総排気量が約1.5Lであるのに対して、『LBX MORIZO RR』は直列三気筒ターボで総排気量が約1.6Lとより出力が高いものとなっており、痛快な走りが楽しめそうです。

エクステリア関連装備の比較

LBX MORIZO RRLBX
Bespoke BuildCoolRelaxBespoke Build
フロントランプLEDヘッドライト
オートライト
アダプティブハイビーム
デイライト
コーナリングライト
LEDフォグランプ
リアランプLEDリアコンビネーションランプ
LEDハイマウントストップランプ
LEDフォグランプ◎(¥31,900)◎(¥28,600)
ドアミラー自動格納
リバース連動
自動防眩
運転席側

運転席側
フロントワイパー車速連動間欠
雨滴感知
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
※装備/機能の説明については、「エクステリア関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • コーナリングライト、フロントのLEDフォグランプが『LBX MORIZO RR』には設定なし

通常の『LBX』『LBX MORIZO RR』ともフロントランプに先行車や対向車を検知してハイビームの照射範囲を変えるアダプティブハイビームを備えていますが、悪天候時の前方視界の確保や周囲からの視認性の向上に繋がるLEDフォグランプや、見通しの悪い交差点での視認性を確保するコーナリングランプといった安全性が高まる装備が備わっていません。

インテリア関連装備の比較

LBX MORIZO RRLBX
Bespoke BuildCoolRelaxBespoke Build
インパネメーターパネル
12.3インチマルチインフォメーションディスプレイ

12.3インチマルチインフォメーションディスプレイ
ヘッドアップディスプレイ◎(¥55,000)
センターディスプレイ
9.8インチ

9.8インチ
ルーフサンバイザー
チケットホルダー,バニティミラー,照明付

チケットホルダー,バニティミラー,照明付
ルームミラー自動防眩
ステアリングチルトステアリング
手動

手動
テレスコピックステアリング
手動

手動
ステアリングヒーター
シートパワーシート
運転席

運転席
シートヒーター(前席)
センターアームレスト(コンソールボックス)
AT
後席シート可倒
6:4

6:4
ラゲッジトノカバー
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
※装備/機能の説明については、「インテリア関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • ヘッドアップディスプレイが「Cool」「Relax」はオプション装備

「Cool」や「Relax」には、フロントガラスに速度や運転支援情報などを投影してくれるヘッドアップディスプレイが標準では装備されておらず、欲しい場合はメーカーオプションで追加する必要があります。

その他装備の比較

LBX MORIZO RRLBX
Bespoke BuildCoolRelaxBespoke Build
ドアパワーウインドウ
(パワーウインドウ)ワンタッチ式
全席

全席
パワーバックドア
車速感応式ドアロック
ガラスUVカットガラス
IRカットガラス
フロントドア

フロントドア
電源ワイヤレス充電◎(¥13,200)
USBソケット(前席)
AT:type-C×3
MT:type-C×2

type-C×3
USBソケット(後席)
type-C×2

type-C×2
アクセサリーソケット(前席)
AT:前席
MT:後席
アクセサリーソケット(荷室)
AC電源◎(¥45,100)
通信スマートキー
Apple CarPlay/Android Auto対応
コネクティッドサービス
ETC2.0
空調オートエアコン
デュアルゾ-ン

デュアルゾ-ン
照明アンビエントライト
オーディオ社外スピーカー
(マークレビンソン)
◎(¥257,400)◎(¥251,900)
運転ナビゲーションシステム
ドライブモードセレクト
AT

EVモード
パドルシフト
AT
ブレーキホールド
AT
その他パワーイージーアクセス
運転席

運転席
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
※装備/機能の説明については、「その他装備関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • AC電源が『LBX MORIZO RR』には設定なし
  • ドライブモードセレクトが通常の『LBX』には設定なし

『LBX MORIZO RR』にはAC電源がオプションでも装備がありませんが、どちらかといえば走りを楽しむクルマだと思うので、なくても気にする方は少ないのではないでしょうか。

通常の『LBX』にはドライブモードセレクトがなくECOモードしかありませんでしたが、『LBX MORIZO RR』のATではドライブモードセレクトが追加されSPORTモードへ切替ができるようになったので、走行中に走りの味付けを変えられるのは運転が楽しくなるポイントですね。

安全装備、運転支援の比較

LBX MORIZO RRLBX
Bespoke BuildCoolRelaxBespoke Build
街中での走行時衝突軽減ブレーキ
交差点進入時衝突回避◎(◆1)
車線逸脱回避
緊急時操舵アシスト◎(◆1)
二次被害軽減ブレーキ
AT
道路標識認識
先行車発進検知アラート
プロアクティブドライビングアシスト
AT
高速道路での走行時先行車追従/車速維持
先行車追従自動停止
AT
車線維持支援
後側方走行車両検知アラート
車線変更支援◎(◆1)
ハンズオフ◎(◆1)
ドライバー異常時対応
AT
駐車や発進/後退時踏み間違え抑制
AT
前後方障害物衝突回避
側方障害物衝突回避◎(◆2)
後退時後方左右車両衝突回避
自動駐車◎(◆2)
視界の拡張360°モニター
その他ITS Connect
ドライブレコーダー◎(¥42,900)◎(¥42,900)
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
◆1:セットオプション(¥90,200)に含む
◆2:セットオプション(¥48,400)に含む
※装備/機能の説明については、「安全装備、運転支援関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • Advanced Drive(ハンズオフ)が『LBX MORIZO RR』には設定なし
  • Advanced Park(自動駐車、側方障害物衝突回避)が『LBX MORIZO RR』は設定なし
  • 交差点進入時衝突回避、緊急時操舵アシスト、車線変更支援、コーナリングライト、LEDフォグランプ(フロント)が『LBX MORIZO RR』には設定なし

安全装備、運転支援の装備では『LBX MORIZO RR』に設定されていないものが多く、高速道路で40km/h以下であればステアリングを自動操作してくれる「Advanced Drive」や、駐車時にステアリングやペダルを自動操作してくれる自動駐車機能、自車前後方だけでなく側方の障害物の衝突回避も可能となる機能が追加される「Advanced Park」がオプションでも追加できません。

さらに見通しの悪い交差点で左右から接近する車両を検知する機能や、走行中に前方を歩く歩行者などを検知して回避操作を支援してくれる機能、自動操作で車線変更してくれる機能がないなど、通常の『LBX』と比べて高額となっていますが、安全装備、運転支援装備では大きく劣ってしまっている印象です。

まとめ

以上を踏まえて、次のポイントが筆者が考える比較検討をする際の判断ポイントになります。

『LBX』を選ぶポイント

  • 「MORIZO RR」より170万円~190万円程度安い
  • 「MORIZO RR」より圧倒的に燃費が良くレギュラーガソリン、かつ総排気量も1.5L以下なので維持費を抑えられる
  • 「MORIZO RR」以上に安全装備、運転支援が充実している

「Cool」を選ぶポイント

  • バイトーンのボディカラーを選択可能

「Rerax」を選ぶポイント

  • お洒落なタンカラーの内装

「Bespoke Build」を選ぶポイント

  • ボディやシートなど「Bespoke Build」でしか選択できないカラーや素材があり、そのほかステッチの色やパターンなど複数の選択肢から自分好みのLBXにできる

『LBX MORIZO RR』を選ぶポイント

  • LBXよりボディ剛性やエンジン出力が上がっており、よりスポーティな運転を楽しめる(MTも選択できる)
  • 専用のフロント/リアバンパーや大口径マフラー、19インチホイールを装備し、「LBX」より迫力のある見た目となっている

「Bespoke Build」を選ぶポイント

  • ボディやシートなど「Bespoke Build」でしか選択できないカラーや素材があり、そのほかステッチの色やパターンなど複数の選択肢から自分好みのLBXにできる

以上、「LEXUS『LBX』の各グレード、比較してみた!」でした。

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