2025年4月17日に新型の発売が発表されたスバルのミドルサイズのクロスオーバーSUV『フォレスター』。
全グレードのスペックや装備を項目毎に比較して、購入を検討する際のポイントをまとめてみました!
目次
価格、グレード展開
SPORT | SPORT EX | X-BREAK S:HEV | X-BREAK S:HEV EX | Premium S:HEV | Premium S:HEV EX | |||
ガソリン | AWD | CVT | ¥4,048,000 | ¥4,191,000 | – | – | – | – |
HEV | AWD | CVT | – | – | ¥4,202,000 | ¥4,477,000 | ¥4,488,000 | ¥4,598,000 |
気になるポイントは以下となります。
- 「SPORT/SPORT EX」はガソリン車のみ、「X-BREAK S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」はHEV車のみ
- 全グレードで「アイサイトX」搭載/非搭載を選択可能
- 全グレードで駆動方式はAWDのみ
新型『フォレスター』には、1.8L直噴ターボエンジンを搭載した「SPORT/SPORT EX」、そして2.5L水平対向エンジンにハイブリットシステムを組み合わせたe-BOXER(ストロングハイブリッド)を搭載した「X-BREAK S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」と「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」の大きく3つのグレードに分かれており、各グレードで運転支援システム「アイサイトX」を搭載したモデル(EXが付くモデル)と非搭載モデルを選択することができます。
駆動方式は全グレードでAWD(四輪駆動)のみとなっており、残念ながら二輪駆動の設定はありません。
ちなみに、「アイサイトX」搭載モデルと非搭載モデルの価格差はグレードによって異なっており、同じ「アイサイトX」搭載モデルで最も価格の低い「SPORT EX」と最も価格の高い「Premium S:HEV EX」を比較してみると、40万円ほどの価格差となっています。
エクステリアのデザイン、質感の比較
画像引用元:スバル フォレスターSPORT/
SPORT EXSPORT/
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SPORT EXSPORT/
SPORT EXSPORT/
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SPORT EXX-BREAK S:HEV/
X-BREAK S:HEV EXX-BREAK S:HEV/
X-BREAK S:HEV EXX-BREAK S:HEV/
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X-BREAK S:HEV EXX-BREAK S:HEV/
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X-BREAK S:HEV EXX-BREAK S:HEV/
X-BREAK S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EX
SPORT | SPORT EX | X-BREAK S:HEV | X-BREAK S:HEV EX | Premium S:HEV | Premium S:HEV EX | ||
フロント | グリル(ベース+バー+モール) | ● ブラック+ブラック+ブラック | ● 樹脂(ブラック)+樹脂(ブラック)+エナジーグリーン | ● ブラック+ダークグレー+シルバー | |||
バンパー(モール) | ● ブロンズ加飾 | ● 樹脂(ブラック) | ● ダークグレー加飾 | ||||
サイド | ドアミラーカバー | ● ブラック | ● ダークグレー | ● ボディ同色 ◎(◆3,4) ブラック | |||
サイドシル(モール) | ● ブロンズ加飾 | ● 樹脂(ブラック) | ● ダークグレー加飾 | ||||
ホイール | ● 18インチアルミホイール(ブロンズ) | ● 18インチアルミホイール(ダークメタリック) | ● 19インチアルミホイール(ダークメタリック×切削光輝) | ||||
リア | バンパー(モール) | ● ブロンズ加飾 | ● 樹脂(ブラック) | ● ダークグレー加飾 | |||
ルーフ | ルーフレール | ● ロープロファイルタイプ | ● ラダータイプ | ● ロープロファイルタイプ |
◆1:セットオプション(¥264,000)に含む
◆2:セットオプション(¥132,000)に含む
◆3:セットオプション(¥396,000)に含む
◆4:セットオプション(¥528,000)に含む
★1:有料サービス
気になるポイントは以下となります。
- 「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」のみホイールサイズが19インチ
エクステリアの印象ですが、先代からボディ全体のデザインが一新されており、『フォレスター』らしい力強さが表現されたスタイルを引き継ぎつつ、スバル車の特徴でもあるコの字型のヘッドランプのデザインが細いライン状となったことで、新しい世代であることを感じさせるデザインとなっています。
グレード別の違いとしては、「SPORT/SPORT EX」には外装の一部やホイールのブロンズがアクセントとなっており、さらにリアの2本出しのマフラーがスポーティな印象も与えています。
「X-BREAK S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」は、ボディ各所のモールが樹脂パーツとなっていることや、ルーフレールが他のグレードとは異なりラダータイプが採用されていることで、アウトドアスタイルな見た目となっています。
「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」は、ボディ各所のモールがダークグレーの加飾となっていることや、切削光輝が施されたホイールの採用により上質感のある見た目となっています。
ホイールサイズは、「SPORT/SPORT EX」や「X-BREAK S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」は18インチとなっているのに対して、「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」では19インチが採用されているため、より迫力のある印象を与えています。
インテリアのデザイン、質感の比較
画像引用元:スバル フォレスターSPORT/
SPORT EXSPORT/
SPORT EXSPORT/
SPORT EXSPORT/
SPORT EXSPORT/
SPORT EXX-BREAK S:HEV/
X-BREAK S:HEV EXX-BREAK S:HEV/
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X-BREAK S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EXPremium S:HEV/
Premium S:HEV EX
※メーカーオプション
SPORT | SPORT EX | X-BREAK S:HEV | X-BREAK S:HEV EX | Premium S:HEV | Premium S:HEV EX | |
インパネトリム | ● ダークグレー(ブラウンステッチ) | ● ダークグレー(グリーンステッチ) | ● プラチナ(ブルーステッチ) ◎ ブラック(ブラウンステッチ) | |||
インパネ加飾 | ● ブロンズ塗装 | ● シルバー塗装 | ● プラチナ木目調 ◎(◆3,4) 金属調 | |||
シフトパネル | ● ピラノブラック調 | |||||
アームレスト | ● ダークグレー(ブラウンステッチ) | ● ダークグレー(グリーンステッチ) | ● プラチナ(ブルーステッチ) ◎(◆3,4) ブラウン(シルバーステッチ)/ブラック(ブラウンステッチ) | |||
ドアトリム | ● ダークグレー(ブラウンステッチ) | ● ダークグレー(グリーンステッチ) | ● プラチナ(ブルーステッチ) ◎(◆3,4) ブラウン(シルバーステッチ)/ブラック(ブラウンステッチ) | |||
インナードアハンドル加飾 | ● ピアノブラック×ブラック | ● 樹脂(ブラック)×ブラック | ● ピアノブラック×ブラック | |||
シート | ● ウルトラスウェード×合成皮革(ブラック×グレー) | ● 撥水性ポリウレタン×合成皮革(ブラック×グレー) | ● 撥水ファブリック×撥水トリコット(グレー×プラチナ) ◎(◆3,4) ナッパレザー×ウルトラスウェード(ブラウン×ブラック/ブラック×ブラック) | |||
ステアリング | ● 高触感本革(ブラウンステッチ,ピアノブラック×ブロンズ加飾) | ● 本革(グリーンステッチ,ブラック加飾) | ● 高触感本革(シルバーステッチ,ダークシルバー加飾) ◎(◆3,4) 高触感本革(ブラウンステッチ,ピアノブラック加飾) | |||
シフトレバー | ● 本革(ブロンズ加飾) | ● 樹脂 | ● 樹脂 ◎(◆3,4) 本革(ピアノブラック加飾) |
◆1:セットオプション(¥264,000)に含む
◆2:セットオプション(¥132,000)に含む
◆3:セットオプション(¥396,000)に含む
◆4:セットオプション(¥528,000)に含む
★1:有料サービス
気になるポイントは以下となります。
- 「X-BREAK S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」にはシートに撥水加工が施された素材を採用
- 「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」はオプションで本革シートへの変更と2色の内装を選択可能
- グレードによりステアリングやシフトノブの質感が異なる
インテリアの印象ですが、ヘキサゴンパターンを取り入れたインパネによりSUVらしいタフさが表現されつつも、各所で異なる素材を組み合わせることでデザインに密度感を与えており、上質さも感じさせる内装となっています。
グレード別の違いとしては、「SPORT/SPORT EX」には外装と同様にインパネやシフトレバーにブロンズのアクセントが加えられており、ステアリングには高触感の本革、シフトノブにも本革が採用されているなど、質感の高いものとなっています。
「X-BREAK S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」は、シートに撥水性ポリウレタンが採用されていることや、シフトノブやインナードアハンドルが樹脂素材となっていることで汚れやすいアウトドアでの利用シーンに適した内装となっていますが、その分ステアリングは他のグレードとは異なり好触感ではない通常の本革となっているなど、質感が抑えられている箇所もあります。
「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」は、通常でも質感が高く見える内装となっていますが、メーカーオプションでナッパレザーとウルトラスエードを組み合わせた本革シートといったより上質なものに変更でき、さらに内装色もブラウンとブラックの2色から好みの内装色を選択することができます。
サイズ、重量、乗車定員、最小回転半径の比較
SPORT | SPORT EX | X-BREAK S:HEV | X-BREAK S:HEV EX | Premium S:HEV | Premium S:HEV EX | ||
ボディサイズ | 全長 | 4,655 | |||||
全幅 | 1,830 | ||||||
全高 | 1,730 | ||||||
ホイールベース | 2,670 | ||||||
車両重量 | 1,640 | 1,730 | 1,740 | 1,750 | |||
乗車定員 | 5 | ||||||
最小回転半径 | 5.4 |
気になるポイントは以下となります。
- 一般的な立体駐車場でも上段であれば収まるサイズ感
ボディサイズを検討する際は、クルマを止める駐車場のサイズや重量制限を意識する必要があります。
その際にマンションなどの立体駐車場に止める場合は、最も多いサイズ制限として「全長5.0m以下×全幅1.85m以下×全高1.55m以下、車両総重量2,500kg以下」となっています。
ボディサイズは全グレード共通となっており、昨今各メーカーのSUVのボディサイズが大型化していますが、『フォレスター』は全幅が1.85m以下に収まっているので、立体駐車場の上段であれば駐車可能なサイズ感となっています。
また、最小回転半径が5.4mとミドルサイズのSUVの中では小回りが利くので、取り回しがしやすいのも嬉しいポイントです。
車両重量は全グレードで1.5t~2.0tの間で収まっているため、クルマ購入時や車検時に支払いが発生する車両重量税は変わりません。
燃費、動力性能、総排気量の比較
SPORT | SPORT EX | X-BREAK S:HEV | X-BREAK S:HEV EX | Premium S:HEV | Premium S:HEV EX | |||
パワートレイン | 1.8L DOHC 直噴ターボ “DIT” | 2.5L DOHC 直噴+2モーター[e-BOXER(ストロングハイブリッド)] | ||||||
燃費 | AWD | 13.6 | 18.8 | 18.4 | ||||
燃料 | レギュラーガソリン | |||||||
燃料タンク容量 | 63 | |||||||
動力性能 | エンジン | 最大出力 | 130[177]/5,200~5,600 | 118[160]/5,600 | ||||
最大トルク | 300[30.6]/1,600~3,600 | 209[21.3]/4,000~4,400 | ||||||
モーター | 最大出力 | – | 88[119.6] | |||||
最大トルク | – | 270[27.5] | ||||||
総排気量 | 1.795 | 2.498 |
気になるポイントは以下となります。
- 「SPORT/SPORT EX」と「X-BREAK S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」で異なるパワートレイン
「SPORT/SPORT EX」に搭載された1.8L直噴ターボエンジンは、低回転域から高トルクを発生させることができ、アクセルペダルの踏み始めからしっかりとした加速を感じることができます。
「X-BREAK S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」や「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」に搭載された2.5L水平対向エンジンにハイブリットシステムを組み合わせたe-BOXER(ストロングハイブリッド)はシリーズ・パラレル方式のハイブリッドシステムを採用しており、発進・低速時はモーターで走行し、高速域ではエンジンでの走行に切り替えることで、優れた燃費性能とモーターによる力強い加速を両立しています。
燃費性能では1.8L直噴ターボエンジン搭載モデルよりe-BOXER(ストロングハイブリッド)搭載モデルのほうが5km/Lほど燃費が優れていますが、排気量は1.8L直噴ターボエンジン搭載モデルは2.0L以下となっているので、2.0L以上となっているe-BOXER(ストロングハイブリッド)搭載モデルより毎年の自動車税は安く済みます。
エクステリア関連装備の比較
SPORT | SPORT EX | X-BREAK S:HEV | X-BREAK S:HEV EX | Premium S:HEV | Premium S:HEV EX | ||
フロントランプ | ヘッドランプ | ● フルLED | |||||
オートライト | ● | ||||||
アダプティブハイビーム | ● | ||||||
コーナリングランプ | ● | ||||||
フォグランプ | ● LED | ||||||
リアランプ | リアコンビネーションランプ | ● ウインカー:バルブ バックランプ,テールランプ,ブレーキランプ:LED | |||||
ハイマウントストップランプ | ● LED | ||||||
フォグランプ | ● LED | ||||||
ルーフ | サンルーフ | ◎(◆1) 手動シェード,電動チルト&スライド | – | ◎(◆4) 手動シェード,電動チルト&スライド | |||
ドアミラー | 自動格納 | ● | ◎(◆2) | ● | |||
リバース連動 | ● | ◎(◆2) | ● | ||||
ヒーター | ● | ||||||
フロントワイパー | 車速連動間欠 | ● | |||||
雨滴感知 | ● |
◆1:セットオプション(¥264,000)に含む
◆2:セットオプション(¥132,000)に含む
◆3:セットオプション(¥396,000)に含む
◆4:セットオプション(¥528,000)に含む
★1:有料サービス
※装備/機能の説明については、「エクステリア関連の用語」をご覧ください。
気になるポイントは以下となります。
- サンルーフが「X-BREAK S:HEV」には設定なし
- ドアミラーの自動格納やリバース連動機能が「X-BREAK S:HEV」にはオプション設定
エクステリア関連の装備ですが、灯火類は全グレードでフロントランプに先行車や対向車を検知してハイビームの照射範囲を変えるアダプティブハイビームを備えており、悪天候時に前方や後続車からの視認性を向上させるフロント・リアのフォグランプも全グレードで標準装備となっています。
天井からの光取りや車内の換気が可能となるサンルーフはメーカーオプションで用意されていますが、「X-BREAK S:HEV」のみ装備不可となっています。
また、ドアの施錠/開錠と連動したドアミラーの自動格納/展開機能や、後退時に駐車場の白線などが見えやすいようにドアミラーを下向きの角度に変えてくれるリバース連動機能が「X-BREAK S:HEV」ではメーカーオプションになって点が他のグレードとは異なっています。
インテリア関連装備の比較
SPORT | SPORT EX | X-BREAK S:HEV | X-BREAK S:HEV EX | Premium S:HEV | Premium S:HEV EX | ||
インパネ | メーターパネル | ● 4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ+アナログメーター | ● 12.3インチマルチインフォメーションディスプレイ | ● 12.3インチマルチインフォメーションディスプレイ(パワーメーター付) | |||
センターディスプレイ | ● 11.6インチ | ||||||
ルーフ | サンバイザー | ● バニティミラー,照明付 | |||||
ルームミラー | デジタルミラー | ● | |||||
ステアリング | チルトステアリング | ● 手動 | |||||
テレスコピックステアリング | ● 手動 | ||||||
ステアリングヒーター | ● | ||||||
シート | パワーシート | ● 運転席(10way,メモリ機能付),助手席(8way) | ◎(◆2) 運転席(10way,メモリ機能付),助手席(8way) | ● 運転席(10way,メモリ機能付),助手席(8way) | |||
シートヒーター | ● 前後席 | ||||||
シートベンチレーション | – | ◎(◆3,4) 前席 | |||||
フロントセンターアームレスト | ● コンソールボックス一体型 | ||||||
リアセンターアームレスト | ● カップホルダー付 | ||||||
後席シートアレンジ | ● 6:4分割可倒,リクライニング機能付(手動) | ||||||
ラゲッジ | トノカバー | ● |
◆1:セットオプション(¥264,000)に含む
◆2:セットオプション(¥132,000)に含む
◆3:セットオプション(¥396,000)に含む
◆4:セットオプション(¥528,000)に含む
★1:有料サービス
※装備/機能の説明については、「インテリア関連の用語」をご覧ください。
気になるポイントは以下となります。
- メーターパネルは「SPORT」のみ4.2インチ液晶モニター+アナログメーター
- パワーシートが「X-BREAK S:HEV」ではオプション設定
- シートベンチレーションは「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」のみオプション設定
インテリア関連の装備ですが、全グレードで自車後方の映像をルームミラーに投影するデジタルミラーや、ステアリングを温めてくれるステアリングヒーター、前席にはシートの座面を温めてくれるシートヒーターが標準で装備されています。
メーターパネルは「アイサイトX」の搭載有無に関係なく、大半のグレードで大型の12.3インチ液晶のマルチインフォメーションディスプレイが採用されており、メーターに地図画面が表示できるなど情報量が多いものとなっていますが、唯一「SPORT」のみ4.2インチ液晶モニターとアナログメーターを組み合わせた旧態依然のメーターになっています。
前席にはシート位置や角度の電動調整可能でメモリ機能も付いたパワーシートが採用されていますが、「X-BREAK S:HEV」のみメーカーオプション装備となっており、標準ではレバーでの手動調整となっています。
最上位グレードとなる「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」は、メーカーオプションで本革シートに変更することで、前席シートに熱を吸い込んでくれるシートベンチレーションも備わるので、これにより暑い夏場での快適性が向上します。
その他装備の比較
SPORT | SPORT EX | X-BREAK S:HEV | X-BREAK S:HEV EX | Premium S:HEV | Premium S:HEV EX | ||
ドア | パワーウインドウ | ● 前席ワンタッチ式 | |||||
パワーバックドア | ● ハンズフリ-機能付 | ◎(◆2) ハンズフリ-機能付 | ● ハンズフリ-機能付 | ||||
ガラス | UVカット | ● 全面 | |||||
IRカット | ● フロント | ||||||
プライバシーガラス | ● リアドア,リアクォーター,バックドア | ||||||
電源 | ワイヤレス充電 | ● | – | ● | |||
USBソケット | ● 前席:通信用Type-A×1,通信用Type-C×1 後席:充電用Type-A×1,充電用Type-C×1 | ||||||
アクセサリーソケット | ● 前席,荷室 | ||||||
AC電源 | – | ◎(◆3,4) 荷室(100V・1500W) | |||||
通信 | スマートキー | ● | |||||
Apple CarPlay/Android Auto対応 | ● | ||||||
コネクティッドサービス | ★1 | ||||||
ETC2.0 | ● | ||||||
空調 | オートエアコン | ● デュアルゾ-ン | |||||
照明 | アンビエントライト | △(¥38,940) 前後席フロア | |||||
カーテシランプ | ● フロントドア | ||||||
オーディオ | 標準スピーカー | ● 6スピーカー | |||||
社外スピーカー (ハーマンカードン) | ◎(¥13,2000/◆1) 11スピーカー | – | ◎(◆3,4) 11スピーカー | ||||
運転 | ナビゲーションシステム | ● | |||||
ドライブモード | ● 4モード | ||||||
パドルシフト | ● | ||||||
ブレーキホールド | ● | ||||||
その他 | パワーイージーアクセス | ● シート(運転席) | ◎(◆2) シート(運転席) | ● シート(運転席) |
◆1:セットオプション(¥264,000)に含む
◆2:セットオプション(¥132,000)に含む
◆3:セットオプション(¥396,000)に含む
◆4:セットオプション(¥528,000)に含む
★1:有料サービス
※装備/機能の説明については、「その他装備関連の用語」をご覧ください。
気になるポイントは以下となります。
- パワーバックドアのハンズフリー機能やパワーイージーアクセスが「X-BREAK S:HEV」ではオプション設定
- ワイヤレス充電が「X-BREAK S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」には設定なし
- AC電源が「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」にはオプションで設定あり
- 社外スピーカーが「X-BREAK S:HEV」には設定なし
その他の装備ですが、全グレードでナビゲーションシステムが標準で装備されており、ブレーキペダルを離してもブレーキを保持してくれるブレーキホールドも備わっています。
「X-BREAK S:HEV」は前席シートの位置調整が手動操作となるため、他のグレードでは標準装備となっている乗降時にシートを乗り降りしやすい位置にスライドにしてくれるパワーイージーアクセスや、両手が荷物で塞がっているシーンなどで重宝するスイッチ操作なしでバックドアの開閉が可能なハンズフリー機能が備わっておらず、インテリア関連装備の比較で挙げたメーカーオプションでパワーシートに変更することで機能を追加することができます。
車内で音楽よく聞く方で気になるポイントとしては、「X-BREAK S:HEV」ではメーカーオプションで用意されているハーマンカードンのスピーカーに変更することができません。
電源周りでは、スマートフォンのワイヤレス充電が「X-BREAK S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」にはオプションでも追加することできず、災害時やキャンプなど家電製品を利用したいシーンで重宝する100V/1500WのAC電源は、最上級グレードの「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」のみメーカーオプションで追加できるようになっていますが、どちらかというとアウトドアスタイルな「X-BREAK S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」に追加できると嬉しい装備ですね。
安全装備、運転支援の比較
SPORT | SPORT EX | X-BREAK S:HEV | X-BREAK S:HEV EX | Premium S:HEV | Premium S:HEV EX | ||
街中での走行時 | 衝突軽減ブレーキ | ● | |||||
交差点進入時車両検知アラート/衝突回避 | ● | ||||||
緊急時操舵アシスト | ● | ||||||
二次被害軽減ブレーキ | ● | ||||||
道路標識認識 | ● | ||||||
発進告知アラート | ● | ||||||
高速道路での走行時 | 先行車追従/車速維持 | ● | |||||
先行車追従自動停止 | ● | ||||||
車線維持支援 | ● | ||||||
車線逸脱検知アラート/衝突回避 | ● | ||||||
カーブ等速度抑制 | – | ● | – | ● | – | ● | |
後側方走行車検知アラート/衝突回避 | ● | ||||||
車線変更支援 | – | ● | – | ● | – | ● | |
ハンズオフ | – | ● | – | ● | – | ● | |
ふらつき検知アラート | ● | ||||||
ドライバー異常時対応 | ● | ||||||
駐車や発進/後退時 | 踏み間違え抑制 | ● | |||||
前後方障害物衝突検知アラート | ● | ||||||
後退時後方左右接近車両検知アラート | ● | ||||||
視界の拡張 | 360°モニター | ● | |||||
その他 | ドライブレコーダー | △(¥39,160~) |
◆1:セットオプション(¥264,000)に含む
◆2:セットオプション(¥132,000)に含む
◆3:セットオプション(¥396,000)に含む
◆4:セットオプション(¥528,000)に含む
★1:有料サービス
※装備/機能の説明については、「安全装備、運転支援関連の用語」をご覧ください。
気になるポイントは以下となります。
- 「アイサイトX」搭載モデルのみ、カーブ等速度抑制、車線変更支援、ハンズオフ機能が備わる
『フォレスター』は、グレードにもよりますが安全装備、運転支援機能が最も充実した区分となる「サポカーSワイド※1」の対象車となっている、安全性の高いクルマとなっています。
※1:衝突軽減ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い急発進抑制装置、車線逸脱警報、先進ライト搭載
運転支援機能には、全グレードで高速道路で車速/車線維持や全車速追従が可能なクルーズコントロール機能や、車線中央を維持できるようステアリング操作をアシストしてくれる車線維持支援機能、さらに狭い道を走行している時や、見通しが悪い交差点などで重宝する360°モニターが標準で備わっています。
さらに、「アイサイトX」を搭載モデルではより運転支援機能が充実しており、クルーズコントロール中に50km/h以下であれば自動でステアリング制御を行ってくれるハンズオフ機能、カーブや料金所の手前で自動で車速制御を行ってくれる機能、そしてウインカー操作により車線変更完了までのステアリング制御を行ってくれる機能まで備わっています。
まとめ
『フォレスター』のグレードを選択する上では、運転支援機能が充実する「アイサイトX」搭載モデルか非搭載モデルのどちらを選択するのかをまず検討する必要があります。
その上で、次のポイントが筆者が考える各グレードを比較検討をする際の判断ポイントになります。
フォレスター「SPORT/SPORT EX」を選ぶポイント
- 唯一1.8L直噴ターボエンジンを搭載したモデルで、最も購入価格を抑えることができる
- 外装の一部やホイールのブロンズがアクセントとなっているエクステリア
- 運転支援や安全装備は最上位グレードと違いなし
フォレスター「X-BREAK S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」を選ぶポイント
- アウトドアに便利な撥水加工が施されたシートやラダータイプのルーフレールを装備
- 運転支援や安全装備は最上位グレードと違いなし
フォレスター「Premium S:HEV/Premium S:HEV EX」を選ぶポイント
- 他のグレードより大きな19インチのアルミホイールを装備した迫力のある足回り
- 本革シートに変更することで内装の質感が向上するだけでなく、シートベンチレーションも備わり快適性も向上
- キャンプや車中泊などのシーンであると便利なAC電源を追加可能
以上、「スバル『フォレスター』の各グレード、比較してみた!」でした。
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