マツダ『CX-60』の各グレード、比較してみた!

SUV
画像引用元:マツダ CX-60公式サイト

2022年9月にマツダのラージ商品群の第1弾として発売が開始され、2024年12月9日に乗り心地の向上といった商品改良と、新グレードや特別仕様車の設定が発表されたマツダの『CX-60』。

各グレードのスペックや装備を項目毎に比較して、購入を検討する際のポイントをまとめてみました!

※ちなみに今回の商品改良の概要は以下のようになっています。

  1. 操縦安定性・乗り心地の向上
  2. 通常の「XD」と「XD S Packageに代わり、新グレード「XD SP」を設定
  3. 特別仕様車「XD-HYBRID Trekker」の設定
  4. 「XD L Package」「XD Exclusive Mode」のサイドシグネチャ―ガーニッシュを変更
  5. 「PHEV L Package」が設定され、「PHEV Exclusive Sports/Exclusive Modern」が廃止
  6. 一部グレードの価格改定

 ※商品改良に関する内容は、「MAZDA NEWSROOM」をご覧ください。

価格、グレード展開

XD25S25S/XD/PHEV25S/XDXD-HYBRIDXD-HYBRID/PHEV
SPS PackageL PackageExclusive ModeExclusive SportsExclusive ModernTrekkerPremium SportsPremium Modern
ガソリン
SKYACTIV-G 2.5
FRAT
3,267,000

3,795,000

4,097,500
AWDAT
3,492,500

4,020,500

4,323,000
ディーゼル
SKYACTIV-D 3.3
FRAT
4,125,000

4,224,000

4,565,000
AWDAT
4,350,500

4,449,500

4,790,500
MHEV
e-SKYACTIV D 3.3
AWDAT
5,307,500

5,307,500

5,527,500

5,670,500

5,670,500
PHEV
e-SKYACTIV PHEV
AWDAT
5,700,200

6,462,500

6,462,500

『CX-60』には、ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 2.5」を搭載した「25S」、ディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 3.3」を搭載した「XD」、ディーゼルエンジンにマイルドハイブリットシステムを組み合わせた「e-SKYACTIV D 3.3」を搭載した「XD-HYBRID」、そしてガソリンエンジンに大容量バッテリーを組み合わせた「e-SKYACTIV PHEV」に分かれています。

そこからエクステリア/インテリアのデザインや質感、そして装備の違いでグレードが分かれています。

気になるポイントは以下となります。

  • 「XD-HYBRID/PHEV」にはFRの設定なし

同じグレードでFRとAWDの価格を比較してみると、25万円ほどAWDのほうが高く、同じ駆動方式で一番安い「25S S Package」と一番高い「PHEV Premium Sports/Premium Modern」で比較してみると、300万円ほどの価格差となっています。

さらに、「25S」と「XD」の両方で選択できるグレード「L Package」「Exclusive Mode」では45万円ほど「XD」が高く、「XD-HYBRID」と「PHEV」の両方で選択できるグレード「Premium Sports」「Premium Modern」では、80万円ほど「PHEV」が高い価格設定となっています。(同じ駆動方式の場合)

エクステリアのデザイン、質感の比較

25S S Package
25S L Package/Exclusive Mode
XD SP
XD L Package/Exclusive Mode
PHEV L Package
XD-HYBRID Exclusive Sports
XD-HYBRID Exclusive Modern
XD-HYBRID Trekker
XD-HYBRID/PHEV Premium Sports
XD-HYBRID/PHEV Premium Modern
画像引用元:マツダ CX-60
XD25S25S/XD/PHEV25S/XDXD-HYBRIDXD-HYBRID/PHEV
SPS PackageL PackageExclusive ModeExclusive SportsExclusive ModernTrekkerPremium SportsPremium Modern
フロントグリル
ハニカムタイプ(ピアノブラック)

バータイプ(ピアノブラック)

ハニカムタイプ(ピアノブラック)

バータイプ(ピアノブラック)

ハニカムタイプ(ピアノブラック)

ハニカムタイプ(ピアノブラック)

バータイプ(ピアノブラック)
バンパー
樹脂(ブラック)

ボディ同色
サイドピラー
樹脂(ブラック)

グロスブラック
ドアサッシュモール
ブラック

ブラック

ブライト

ブラック

ブラック

ブライト
ドアミラーカバー
グロスブラック

ボディ同色

グロスブラック

ボディ同色

グロスブラック

グロスブラック

ボディ同色
ホイールアーチ
樹脂(ブラック)

ボディ同色
サイドシル
樹脂(ブラック)

ボディ同色
ホイール
専用20インチアルミホイール(ブラックメタリック塗装)

18インチアルミホイール(グレーメタリック塗装)

20インチアルミホイール(シルバーメタリック塗装)

20インチアルミホイール(ブラックメタリック塗装)

20インチアルミホイール(切削加工×ブラックメタリック塗装)

20インチアルミホイール(ブラックメタリック塗装)

20インチアルミホイール(ブラックメタリック塗装)

20インチアルミホイール(切削加工×ブラックメタリック塗装)
リアバンパー
樹脂(ブラック)

ボディ同色
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:通常デザイン

気になるポイントは以下となります。

  • 「25S/XD」と「XD-HYBRID/PHEV」で異なるエクステリアデザイン
  • 「XD SP」は専用20インチアルミホイールを装備
  • 「XD-HYBRID Trekker」のみジルコンサンドメタリックの外装色を選択可能

国産のSUVとしては珍しいFR(フロントエンジン・後輪駆動)プラットフォームとなっており、直列6気筒のエンジンを縦置きで搭載する必要性から、ロングノーズ/ショートデッキといったスポーツカー的なフォルムとなっています。

「25S/XD」では、フロント/リアのバンパー、ホイールアーチやサイドシルに樹脂パーツが使用されたアウトドア寄りな見た目となっており、そしてバンパー左右のスリットがシンプルなデザインとなっています。

「XD-HYBRID/PHEV」では、フロント/リアのバンパー、ホイールアーチやサイドシルがボディ同色に塗装されていることによって高級感を醸し出しており、バンパー左右のスリットにブラックのパーツが装着されるといった違いがあるので、エンジンとデザインの組み合わせが悩ましいポイントになりますね。

ホイールサイズは「S Package」のみ18インチ、それ以外のグレードには20インチが採用されており、そして新たに設定された「XD SP」には専用のブラックメタリック塗装された20インチのアルミホイールが採用されています。

また、特別仕様車となる「XD-HYBRID Trekker」のみ外装色にジルコンサンドメタリックを選択することができ、他のグレードとの差別化が図られています。

インテリアのデザイン、質感の比較

25S S Package/XD SP
シート:ブラック)
25S/XD/PHEV L Package
シート:ブラック)
25S/XD/PHEV L Package
(シート:グレージュ)
25S/XD Exclusive Mode
XD-HYBRID Exclusive Sports/Trekker
(シート:ブラック)
25S/XD Exclusive Mode
XD-HYBRID Exclusive Modern
(シート:ピュアホワイト)
XD-HYBRID/PHEV Premium Sports
(シート:タン)
XD-HYBRID/PHEV Premium Modern
(シート:ピュアホワイト)
画像引用元:マツダ CX-60
XD25S25S/XD/PHEV25S/XDXD-HYBRIDXD-HYBRID/PHEV
SPS PackageL PackageExclusive ModeExclusive SportsExclusive ModernTrekkerPremium SportsPremium Modern
インパネ
樹脂(ラギッドブラック)+シルバー加飾

合成皮革(シュリンク調ブラック)+シルバー加飾

①合成皮革(コードバン調ブラック)+シルバー加飾
②合成皮革(ピュアホワイト)+シルバー加飾

合成皮革(コードバン調ブラック)+シルバー加飾

合成皮革(ピュアホワイト)+シルバー加飾

合成皮革(コードバン調ブラック)+シルバー加飾

レガーヌ(タン)+ガンメタリック加飾

ルーセントクロス(ピュアホワト)+プラチナサテン加飾
センターコンソールパネル
樹脂(ラギッドブラック)+シルバー加飾

①メッシュメタル+シルバー加飾
②インレイメタルウッド+シルバー加飾

①メッシュメタル+シルバー加飾
②インレイメタルウッド+シルバー加飾

メッシュメタル+シルバー加飾

インレイメタルウッド+シルバー加飾

メッシュメタル+シルバー加飾

マットブラックヘアライン+ガンメタリック加飾

本杢(メープル)
+プラチナサテン加飾
センターアームレスト
合成皮革(ブラック)

合成皮革(ブラック)+ダブルステッチ

①合成皮革(ブラック)+ダブルステッチ
②合成皮革(ピュアホワイト)+ダブルステッチ

合成皮革(ブラック)+ダブルステッチ

合成皮革(ピュアホワイト)+ダブルステッチ

合成皮革(ブラック)+ダブルステッチ

合成皮革(ブラック)+ダブルステッチ

合成皮革(ピュアホワイト)+ダブルステッチ
ニーパッド
樹脂

合成皮革
ドアトリム
クロス+ラギッドブラック加飾

①合成皮革+メッシュメタル(シルバーベゼル)加飾
②合成皮革+インレイメタルウッド(シルバーベゼル)加飾

①合成皮革+メッシュメタル(シルバーベゼル)加飾
②合成皮革+インレイメタルウッド(シルバーベゼル)加飾

合成皮革+メッシュメタル(シルバーベゼル)加飾

合成皮革+インレイメタルウッド(シルバーベゼル)加飾

合成皮革+メッシュメタル(シルバーベゼル)加飾

レガーヌ(タン)+マットブラックヘアライン(ガンメタリックベゼル)加飾

ルーセントクロス+本杢(メープル)(フロームメッキベゼル)加飾
インナードアハンドル
シルバー

プラチナサテン
シート
クロス(ブラック)

①レザー(ブラック)
②レザー(グレージュ)

①ナッパレザー(ブラック)
②ナッパレザー(ピュアホワイト)

ナッパレザー(ブラック)

ナッパレザー(ピュアホワイト)

ナッパレザー(ブラック)

ナッパレザー×レガーヌ(タン)

ナッパレザー(ピュアホワイト)
ステアリング
本革

本革(2トーン)

本革(ホワイトステッチ)
シフトノブ
本革
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:通常デザイン

気になるポイントは以下となります。

  • 「XD SP/25S S Package」は樹脂パーツを多く使用
  • 「L Package」はブラックとグレージュの2色の内装から選択可能
  • 「Exclusive Mode」のブラック内装と「Exclusive Sports/Trekker」の内装は同一
  • 「Exclusive Mode」のピュアホワイト内装と「Exclusive Modern」の内装は同一
  • 「Premium Sports」にはタンカラーの内装に2トーンのステアリングを採用
  • 「Premium Modern」には内装に本杢や織物のようなルーセントクロスを採用

内装は「XD SP/25S S Package」には樹脂パーツが多く使用されていますが、「L Package」以上のグレードには合成皮革など質感が高く見える素材にが採用されています。

「Exclusive」系の内装は共通となっており、「Exclusive Sports」では「Exclusive Mode」のブラックを採用、「Exclusive Modern」では「Exclusive Mode」のピュアホワイトが採用されています。

また、特別仕様車となる「Trekker」の内装は「Exclusive Sports」と同一となっています。

最上級グレードとなる「Premium Sports」には、滑らかな触感のレガーヌを使用したタンカラーの内装、「Premium Modern」にはパネル類に本杢、そしてインパネやドアトリムに織物のようなルーセントクロスを採用するなど日本らしさを表現した内装となっており、方向性は異なりますがどちらも高級感のある見た目となっています。

サイズ、重量、乗車定員、最小回転半径の比較

25SXDXD-HYBRIDPHEV
S PackageL PackageExclusive ModeSP/L PackageExclusive ModeExclusive Sports/Exclusive ModernPremium Sports/Premium ModernTrekkerL PackagePremium Sports/Premium Modern
ボディサイズ全長4,740
全幅1,890
全高1,685
車両重量FR
1,690
AWD
1,730
FR
1,730
AWD
1,770
FR
1,730
【1,750】
AWD
1,770
【1,790】
FR
1,820
AWD
1,870
FR
1,820
【1,850】
AWD
1,870
【1,890】
AWD
1,930【1,950】
AWD
【1,950】
AWD
【1,970】
AWD
2,080
AWD
【2,100】
乗車定員5
最小回転半径5.4
※全長・全幅・全高(mm)、車両重量(kg)、乗車定員(名)、最小回転半径(m)
※【】はパノラマルーフ装着車

気になるポイントは以下となります。

  • 一般的な立体駐車場に収まらないサイズ感
  • サイズに反して最小回転半径が小さいため、小回りが利く

ボディサイズを検討する際は、クルマを止める駐車場のサイズや重量制限を意識する必要があります。
その際にマンションなどの立体駐車場に止める場合は、最も多いサイズ制限として「全長5.0m以下×全幅1.85m以下×全高1.55m以下、車両総重量2,500kg以下」となっています。

ボディサイズは全グレード共通となっており、全長/全幅/全高のいずれも一般的な立体駐車場に収まらないサイズ感となっており、事前に駐車スペースのサイズ制限は意識しておいたほうがいいですね。

特に全幅は1.9m近いサイズとなっているので、狭い駐車場で隣にクルマがあった場合、ドアの開閉スペースが確保しにくかったり、ドアパンされる可能性が高いので注意が必要です。

最小回転半径はサイズに反して5.4mと、これは同じマツダのSUVでボディサイズの小さい『CX-5』の5.5mを下回る数値となっており、駐車シーンなどで切り返しが少なく済むのは嬉しいポイントです。

車両重量は「PHEV」以下が1.5t~2.0tの間で収まっているのに対して、「PHEV」は2.0tを超えているため、クルマ購入時や車検時に支払いが発生する車両重量税は「PHEV」のほうが支払額が高くなります。

燃費、動力性能、総排気量の比較

25SXDXD-HYBRIDPHEV
S PackageL PackageExclusive ModeSPL PackageExclusive ModeExclusive Sports/Exclusive ModernPremium Sports/Premium ModernTrekkerL PackagePremium Sports/Premium Modern
燃費FF14.214.114.1
【14.0】
19.719.7
【19.6】
AWD13.113.013.0
【13.0】
18.418.4
【18.3】
21.0
【20.9】
【20.9】【21.4】14.3【14.3】
EV航続可能距離71【71】
燃料レギュラーガソリン軽油レギュラーガソリン
動力性能エンジン最大出力138[188]/6,000170[231]/4,000-4,200187[254]/3,750138[188]/6,000
最大トルク250[25.5]/3,000500[51.0]/1,500-3,000550[56.1]/1,500-2,400250[25.5]/3,000
モーター最大出力12[16.3]/900129[175]/5,500
最大トルク153[15.6]/200270[27.5]/400
総排気量2.4883.2832.488
※燃費(km/L:WLTCモード)、EV航続可能距離(km:WLTCモード)、最大出力(kW[PS]/rpm)、最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)、総排気量(L)
※【】はパノラマルーフ装着車

気になるポイントは以下となります。

  • 「XD」「XD-HYBRID」には高出力の直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載
  • 「XD」「XD-HYBRID」の燃料は軽油だが、総排気量が3.0Lオーバー

「XD」と「XD-HYBRID」には、新開発となる直列6気筒ディーゼルエンジンを採用しており、これによりパワフルな走りが楽しめるだけでなく、優れた燃費性能を兼ね備えています。

燃費性能を同じAWDの駆動方式で比較してみると、最も燃費が悪いのは「25S」で約13km/L、最も燃費が良いのは「XD-HYBRID」が約21km/Lとなっています。

「PHEV」は同じガソリンエンジン搭載ということで「25S」とそこまで燃費の違いはありませんが、さらにバッテリー満充電で71kmほどEV走行が可能となっています。

ちなみに「PHEV」はバッテリーの急速充電にも対応しており、短時間で満充電に近い充電が可能となっています。また、バッテリーに蓄えた電力を家庭で使用するシステム(Vehicle to Home)にも対応しています。

ディーゼルエンジンの「XD」と「XD-HYBRID」は、燃費が良く燃料も軽油なので燃料費は抑えられますが、排気量が3.0Lを超えているのでガソリンエンジンのグレードより毎年の自動車税は高くなります。

エクステリア関連装備の比較

XD25S25S/XD/PHEV25S/XDXD-HYBRIDXD-HYBRID/PHEV
SPS PackageL PackageExclusive ModeExclusive SportsExclusive ModernTrekkerPremium SportsPremium Modern
フロントランプLEDヘッドランプ
オートライト
アダプティブハイビーム
デイライト
リアランプリアコンビネーションランプ
フルLED
ハイマウントストップランプ
LED
フォグランプ
AWD
ルーフパノラマルーフ◎(¥121,000)
電動シェード,電動チルト&スライド

電動シェード,電動チルト&スライド
ドアミラー自動格納
リバース連動
自動防眩
運転席側

運転席側
フロントワイパー車速連動間欠
雨滴感知
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
※装備/機能の説明については、「エクステリア関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • ドアミラーの自動格納などの機能が「S Package」には設定なし
  • パノラマルーフは「Exclusive Mode」以上のグレードで設定あり

エクステリア関連の装備ですが、商品改良により全グレードで先行車や対向車を検知してハイビームの照射範囲を変えるアダプティブハイビームや、昼間の対向車や歩行者からの視認性向上だけでなく見た目の向上にも繋がるデイライトが標準装備になりました。

最も価格が低い「S Package」にはドアミラーの自動格納の設定もなく、『CX-60』は車幅が広く狭い駐車場では隣接するクルマとの距離が近くなることが多いので、ドアミラーを展開した状態だと人が通るときにぶつかる可能性が高まるので、少し気になるポイントかもしれません。

「Exclusive Mode」以上のグレードでは標準装備、もしくはメーカーオプションとなっているパノラマルーフですが、『CX-60』では電動でのシェードの開閉だけでなく、ガラスパネルのスライド/チルトも可能なので、車内の換気もできるようになっています。

インテリア関連装備の比較

XD25S25S/XD/PHEV25S/XDXD-HYBRIDXD-HYBRID/PHEV
SPS PackageL PackageExclusive ModeExclusive SportsExclusive ModernTrekkerPremium SportsPremium Modern
インパネメーターパネル
7インチマルチインフォメーションディスプレイ+アナログメーター

12.3インチマルチインフォメーションディスプレイ
ヘッドアップディスプレイ
センターディスプレイ
10.25インチ

12.3インチ
ルーフサンバイザー
チケットホルダー,バニティミラー,照明付
サングラスホルダー
ルームミラー自動防眩
フレームレス
ステアリングチルトステアリング
手動

電動
テレスコピックステアリング
手動

電動
ステアリングヒーター
シートパワーシート
運転席(10way)

運転席(10way),助手席(8way)

運転席(10way),助手席(10way)
シートヒーター
前席

前席,後席
シートベンチレーション
前席
フロントセンターアームレスト
コンソールボックス一体型
リアセンターアームレスト
カップホルダー付
後席シートアレンジ
4:2:4分割,リクライニング機能付(手動)

6:4分割,リクライニング機能(手動)

4:2:4分割,リクライニング機能付(手動)
ラゲッジトノカバー
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
※装備/機能の説明については、「インテリア関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • メーターパネル、センターディスプレイの液晶画面が「SP」と「S Package」はサイズが小さい
  • ステアリングの位置調整が「SP」と「S Package」は手動
  • パワーシート、シートヒーター、ステアリングヒーターが「S Package」には設定なし
  • 後席シート可倒が「S Package」のみ6:4分割
  • シートベンチレーションは「Exclusive Mode」以上のグレードで設定あり

エクステリア関連の装備ですが、商品改良により全グレードでフロントガラスに速度や運転支援情報などを投影してくれるヘッドアップディスプレイが標準装備になりました。

「SP」と「S Package」はメーターパネルが7インチの液晶ディスプレイとアナログメーター、センターディスプレイは10.25インチとなっているのに対して、他のグレードではどちらも12.3インチの液晶ディスプレイが採用されているので、見栄えや情報の見やすさが向上しています。また、ステアリングの位置調整も他のグレードでは電動となっていますが手動での調整となります。

さらに、「S Package」には冬場にあると嬉しいステアリングのグリップ部分を温める機能を備えたステアリングヒーターやシートの座面を温めてくるシートヒーターといった快適装備や、シートの位置や角度が電動調整可能なパワーシートといった便利な装備もなく、後席シートも他のグレードでは4:2:4の分割可倒が可能で4人乗車でも中央に長尺物を積むことができますが、「S Package」は6:4分割となっているなど、装備が簡素化されています。

「Exclusive Mode」以上のグレードでは、運転席や助手席シートの熱を吸い込んでくれるシートベンチレーションが標準装備となっており、夏場はシートと体が接触する部分が蒸れやすいので、あると嬉しい装備ですね。

その他装備の比較

XD25S25S/XD/PHEV25S/XDXD-HYBRIDXD-HYBRID/PHEV
SPS PackageL PackageExclusive ModeExclusive SportsExclusive ModernTrekkerPremium SportsPremium Modern
ドアパワーウインドウ
前席ワンタッチ式
パワーバックドア
ハンズフリ-機能付
車速感応式ドアロック
ガラスUVカット
IRカット
フロント,フロントドア

フロント,フロントドア
プライバシーガラス
リアドア,リアクォーター,バックドア
電源ワイヤレス充電
USBソケット
前席:通信用Type-C×2
後席:充電用Type-C×2
アクセサリーソケット
前席,荷室
AC電源XD:●
150W
PHEV:●
150W,1500W

150W
XD-HYBRID:●
150W
PHEV:●
150W,1500W
通信スマートキー
Apple CarPlay/Android Auto対応
コネクティッドサービス
ETC2.0△(¥51,810~)
空調オートエアコン
デュアルゾーン
照明アンビエントライト
カーテシランプ
フロントドア,リアドア
オーディオ標準スピーカー
8スピーカー
25S,XD:●
8スピーカー
社外スピーカー
(BOSE)
25S,XD:◎
12スピーカー
PHEV:●
12スピーカー

12スピーカー
運転ナビゲーションシステム△(¥55,920)
ドライブモード
パドルシフト
ブレーキホールド
その他パワーイージーアクセス
ステアリング,シート(運転席)
パーティションネット
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
※装備/機能の説明については、「その他装備関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • パワーバックドアのハンズフリー機能、BOSEサウンドシステムが「SP」と「S Package」には設定なし
  • IRカットガラス、ワイヤレス充電が「S Package」には設定なし
  • アンビエントライトやカーテシランプ、パワーイージーアクセスはExclusive Mode」以上のグレードで設定あり

その他の装備ですが、「SP」と「S Package」にはスイッチ操作なしでバックドアの開閉が可能なハンズフリー機能が備わっておらず、これは両手が荷物で塞がっているシーンなどで重宝します。また、BOSEサウンドシステムがオプションでも設定がないので、車内で音楽よく聞く方は、購入を検討する際に意識しておく必要があるポイントですね。

さらに、「S Package」にはフロントガラスやフロントドアに断熱効果があるIR(赤外線)カットガラスが採用されておらず、スマートフォンを置くだけで充電可能なワイヤレス充電もありません。

「Exclusive Mode」以上のグレードには、夜間に車内をオシャレに照らすアンビエントライトやドアを開けた時に足元を照らしてくれるカーテシランプ、乗降時にステアリングやシート位置を乗り降りしやすい位置に自動調整してくれるパワーイージーアクセスといった、高級車然とした装備が備わっています。

また、新たに設定された特別仕様車の「Trekker」には、急ブレーキや事故などで荷物が前席や後席に侵入するのを防止するパーティションネットが設定されており、アウトドアなど荷物を大量に積んでいるときの安全性が高められています。

安全装備、運転支援の比較

XD25S25S/XD/PHEV25S/XDXD-HYBRIDXD-HYBRID/PHEV
SPS PackageL PackageExclusive ModeExclusive SportsExclusive ModernTrekkerPremium SportsPremium Modern
街中での走行時衝突軽減ブレーキ
交差点進入時車両検知アラート/衝突回避
二次被害軽減ブレーキ
道路標識認識
高速道路での走行時先行車追従/車速維持
先行車追従自動停止
車線維持支援◎(◆1)
車線逸脱検知アラート/衝突回避
後側方走行車検知アラート/衝突回避
ふらつき検知アラート
ドライバー異常時対応
◎(非装着:¥-33,000)
駐車や発進/後退時踏み間違え抑制
前後方障害物衝突検知アラート
後退時後方左右接近車両検知アラート/衝突回避
視界の拡張360°モニター
◎(◆1)
シースルービュー機能付

シースルービュー機能付
その他ドライブレコーダー△(¥82,522~)
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
◆1:セットオプション(¥154,000)に含む
※装備/機能の説明については、「安全装備、運転支援関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • 高速道路での車線維持支援機能が「S Package」には設定なし

『CX-60』は、安全装備、運転支援機能が最も充実した区分となる「サポカーSワイド※1」の対象車となっている、安全性の高いクルマとなっています。
※1:衝突軽減ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い急発進抑制装置、車線逸脱警報、先進ライト搭載

商品改良により、カメラで認識した道路標識の情報をディスプレイなどに表示してくれる機能や、高速域での走行時に、自車が車線を逸脱する可能性がある場合に自車線内へのステアリング操作を支援する「レーンキープ・アシスト・システム(LAS)」、車線逸脱によって後側方から接近する車両と衝突する可能性がある場合に自車線内へのステアリング操作を支援する「ロードキープアシスト機能/
側方危険回避アシスト機能(ELK)」が全グレードで標準装備になりました。

さらに、360°モニターも全グレード標準装備になり、これはボディサイズが大きくロングノーズとなっている『CX-60』では、狭い道を走行している時や、見通しが悪い交差点などで重宝します。また、「S Package」以外には車両が透明になったように床下の映像が映せるシースルービュー機能も設定されています。

「S Package」には、マツダでは「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」と呼ばれる高速道路で先行車との車間維持や設定した車速を維持してくれる機能はあるのですが、さらに同一車線内の中央を維持してくれる機能を持った「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)」が備わっていません。

まとめ

まず『CX-60』では、搭載するエンジンによって特性や燃費が異なっており、軽快な走りが楽しめる2.5Lのガソリンエンジンを搭載した「25S」、高いトルクによる力強い加速や、燃費の良さが魅力の「XD」、そこにマイルドハイブリットが組み合わされ発進の力強さと燃費性能を向上させた「XD-HYBRID」、モーターによる滑らかで力強い加速と長距離のEV走行が可能な「PHEV」から選択する必要があります。

その上で、次のポイントが欲しいグレードを選ぶポイントになると思われます。

CX-60「SP」を選ぶポイント

  • 「XD」の中で最も低価格で直列6気筒ディーゼルエンジンの力強い走りを楽しめる

CX-60「S Package」を選ぶポイント

  • 必要十分な安全装備、運転支援を備えており、全グレードで最も初期費用を抑えられる

CX-60「L Package」を選ぶポイント

  • 「S Package」の装備に加えて、ステアリングヒーターやシートヒーターといった快適装備、電動パワーシートやステアリングの電動での位置調整といった便利な装備がある
  • 汚れが目立ちにくいブラックの内装と、明るい印象を与えるグレージュの内装を選択可能

CX-60「Exclusive Mode」を選ぶポイント

  • 「L Package」の装備に加えて、アンビエントライトやパワーイージーアクセスといった高級車然とした装備が追加され、前席のシートベンチレーションも備わり快適装備が充実
  • 「Exclusive Sports」や「Exclusive Modern」と同等の内装を選択可能

CX-60「Exclusive Sports」を選ぶポイント

  • 「Premium Sports」のエクステリアデザインが好みで同等の装備や機能は欲しいが、パノラマルーフは不要
  • 高い質感かつ汚れが目立ちにくいブラックを基調とした内装

CX-60「Exclusive Modern」を選ぶポイント

  • Premium Modern」のエクステリアデザインが好みで同等の装備や機能は欲しいが、パノラマルーフは不要
  • 木目調のパネルが使用された質感の高い内装

CX-60「Trekker」を選ぶポイント

  • 下位グレードでメーカーオプションとなっている装備や機能が標準装備
  • 唯一選択できるジルコンサンドメタリックの外装色アウトドアでの安全性が高まるパーティションネット装備

CX-60「Premium Sports」を選ぶポイント

  • 下位グレードでメーカーオプションとなっている装備や機能が全て標準装備
  • 触感の良いレガーヌを使用し、高級感のあるタンカラーの内装

CX-60「Premium Modern」を選ぶポイント

  • 下位グレードでメーカーオプションとなっている装備や機能が全て標準装備
  • 日本の織物のようなルーセントクロスや本杢が使用された特別感のある内装

以上、「マツダ『CX-60』の各グレード、比較してみた!」でした。

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