2024年6月にフルモデルチェンジしたホンダ『フリード』と、ライバルにあたるトヨタ『シエンタ(2022年8月にフルモデルチェンジ、2024年5月に一部改良を実施)』のコンパクトサイズミニバン同士。
それぞれの上位グレードのスペックや装備を項目毎に比較して、購入を検討する際のポイントをまとめてみました。
※『フリード』のグレード別の比較は、別記事「ホンダ『フリード』の各グレード、比較してみた!」をご覧ください。
※『シエンタ』のグレード別の比較は、別記事「トヨタ『シエンタ』の各グレード、比較してみた!」をご覧ください。
目次
価格、動力、駆動方式、乗車定員の比較
フリード | シエンタ | ||||
AIR EX | CROSSTAR | Z | |||
ガソリン | FF | 5人乗り | – | ¥2,812,700 | ¥2,646,600 |
6人乗り | ¥2,697,200 | ¥2,856,700 | – | ||
7人乗り | ¥2,741,200 | – | ¥2,686,600 | ||
AWD | 5人乗り | – | ¥3,043,700 | – | |
6人乗り | ¥2,928,200 | ¥3,087,700 | – | ||
7人乗り | – | – | – | ||
HEV | FF | 5人乗り | – | ¥3,162,500 | ¥2,996,600 |
6人乗り | ¥3,047,000 | ¥3,206,500 | – | ||
7人乗り | ¥3,091,000 | – | ¥3,036,600 | ||
AWD | 5人乗り | – | ¥3,393,500 | ¥3,194,600 | |
6人乗り | ¥3,278,000 | ¥3,437,500 | – | ||
7人乗り | – | – | ¥3,234,600 |
両車ともに動力はガソリンとHEV、そして駆動方式はFFとAWDの設定があります。
それぞれ同じ動力、駆動方式で価格帯を比較してみると、
■ガソリン(FF)
フリード:\2,697,200~2,856,700
シエンタ:\2,646,600~2,686,600
■ガソリン(AWD)
フリード:\2,928,200~3,087,700
シエンタ:-
■HEV(FF)
フリード:\3,047,000~3,206,500
シエンタ:\2,996,600~3,036,600
■HEV(AWD)
フリード:\3,278,000~3,437,500
シエンタ:\3,194,600~3,234,600
となっており、『シエンタ』に比べて『フリード』のほうが5万円~20万円程高い設定となっています。
気になるポイントは以下となります。
- ガソリンのAWDが『シエンタ』には設定なし
降雪地域に住んでいたりスキーなどでよく雪国に行くのでAWDが欲しいといった方で、価格の安いガソリンを選びたい場合は『シエンタ』には設定がないので、購入を検討する際は注意が必要です。
エクステリアデザインの比較
画像引用元:ホンダ フリード・トヨタ シエンタ
『フリード』にはスマートな印象を与える「AIR」と、タフ感のある「CROSSTAR」といった、2種類の異なるエクステリアデザインが用意されています。
どちらもコンパクトサイズミニバンということで全体的なフォルムは似ていますが、『フリード』はどちらかと言えば直線的なデザインで、ヘッドランプやリアコンビネーションランプが角ばっておりスマートな印象となっているのに対して、『シエンタ』はルーフやボンネットが曲線的で、ヘッドランプやリアコンビネーションランプが丸みを帯びたデザインなので、可愛らしい印象を受けます。
インテリアデザインの比較
画像引用元:ホンダ フリード・トヨタ シエンタ
どちらもシートや内装の一部にファブリック素材が使用されているため、自宅のリビングのようなリラックスできる雰囲気の内装となっています。
『フリード』の「AIR EX」には、内装色が「グレージュ」「ブラック」の2種類が設定されており、色による価格の違いもないので、好みの内装色を選択することができます。「CROSSTAR」の内装色は「ブラック×カーキ」のみとなっています。
『シエンタ』の「Z」の内装色は、「ブラック」「カーキ」「フロマージュ」の3種類が設定されており、こちらも色による価格の違いはないので、好みの内装色を選択することができます。
ボディサイズ、車両重量、最小回転半径の比較
フリード | シエンタ | |||
AIR EX | CROSSTAR | Z | ||
ボディサイズ | 全長 | 4,310 | 4,260 | |
全幅 | 1,695 | 1,720 | 1,695 | |
全高 | FF:1,755 AWD:1,780 | FF:1,695 AWD:1,715 | ||
車両重量 | ガソリン | FF:1,380~1,400 AWD:1,470 | FF:1,390~1,400 AWD:1,470 | FF:1,280~1,300 |
HEV | FF:1,480 AWD:1,560 | FF:1,480~1,490 AWD:1,560~1,580 | FF:1,350~1,370 AWD:1,400~1,420 | |
最小回転半径 | 5.2 | 5.0 |
全長は『フリード』のほうが5.0cm長く、全幅は『フリード』の「AIR EX」であれば『シエンタ』と同じ、「CROSSTAR」だと2.5cm長く、全高は『フリード』のほうが6.0cm程度高くなっているので、全体的に『フリード』のほうが少しだけ大きなサイズ感となっています。
サイズが大きい分、最小回転半径も『フリード』のほうが0.2m長くなっていますが、どちらも3列シートを備え多人数乗車できるミニバンタイプでありながら、コンパクトカー並みに小回りが利くのは嬉しいポイントですね。
ボディサイズを検討する際は、クルマを止める駐車場のサイズ制限を意識する必要があります。
その際にマンションなどの立体駐車場に止める場合は、最も多いサイズ制限として「全長5.0m以下×全幅1.85m以下×全高1.55m以下」となっています。
両車全長と全幅は問題ありませんが、全高が1.55mを超えてしまっているので、高さ制限のある立体駐車場の中段に止めるのは難しいサイズ感となっています。
燃費、動力性能、総排気量の比較
フリード | シエンタ | |||||
AIR EX | CROSSTAR | Z | ||||
ガソリン | 燃費 | FF | 5人乗り | – | 16.4 | 18.4 |
6人乗り | 16.4 | 16.4 | – | |||
7人乗り | 16.3 | – | 18.3 | |||
AWD | 5人乗り | – | 14.4 | – | ||
6人乗り | 14.4 | 14.4 | – | |||
7人乗り | – | – | – | |||
燃料 | レギュラーガソリン | レギュラーガソリン | ||||
動力性能 | エンジン | 最大出力 | 87[118]/6,600 | 88[120]/6,600 | ||
最大トルク | 142[14.5]/4,300 | 145[14.8]/4,800-5,200 | ||||
総排気量 | 1.496 | 1.490 | ||||
HEV | 燃費 | FF | 5人乗り | – | 25.5 | 28.4 |
6人乗り | 25.4 | 25.3 | – | |||
7人乗り | 25.3 | – | 28.2 | |||
AWD | 5人乗り | – | 21.3 | 25.3 | ||
6人乗り | 21.2 | 21.1 | – | |||
7人乗り | – | – | 25.3 | |||
燃料 | レギュラーガソリン | レギュラーガソリン | ||||
動力性能 | エンジン | 最大出力 | 78[106]/6,000-6,400 | 67[91]/5,500 | ||
最大トルク | 127[13.0]/4,500-5,000 | 120[12.2]/3,800-4,800 | ||||
モーター | 最大出力 | 90[123]/3,500-8,000 | 59[80] | |||
最大トルク | 253[25.8]/0-3,000 | 141[14.4] | ||||
総排気量 | 1.496 | 1.490 |
それぞれ同じ動力、駆動方式で燃費を比較してみると、
■ガソリン(FF)
フリード:約16km/L
シエンタ:約18km/L
■ガソリン(AWD)
フリード:約14km/L
シエンタ:-
■HEV(FF)
フリード:約25km/L
シエンタ:約28km/L
■HEV(AWD)
フリード:約21km/L
シエンタ:約25km/L
となっており、『シエンタ』のほうが燃費は優れていますね。
両車燃料はレギュラーガソリン、総排気量は1.5L以下となっているので、毎年の自動車税額は変わらないので、維持費では燃費の差で『シエンタ』のほうが燃料費を抑えられそうです。
エクステリア関連装備の比較
フリード | シエンタ | |||
AIR EX | CROSSTAR | Z | ||
フロントランプ | ヘッドランプ | ● フルLED | ● ヘッドランプ:Bi-BeamLED ターンランプ,車幅灯:LED | |
オートライト | ● | ● | ||
アダプティブハイビーム | ◎(◆1) HEV(6人乗り) | ● | ||
オートハイビーム | ● | – | ||
デイライト | ● | – | ||
コーナリングランプ | ◎(◆1) HEV(6人乗り) | – | ||
フォグランプ (LED) | △(¥63,800~) | ● | △(¥47,520~) | |
リアランプ | リアコンビネーションランプ | ● フルLED | ● テールランプ:ライン発光LED ストップランプ:LED ターンランプ,バックランプ:バルブ | |
ハイマウントストップランプ (LED) | ● | ● | ||
フォグランプ (LED) | – | △(¥16,500~) | ||
ホイール | ● 15インチアルミホイール △(¥28,160/1本) 15インチアルミホイール(切削クリア×ベルリナブラック) △(¥28,160/1本) 15インチアルミホイール(グリントブラック) | ● CROSSTAR専用15インチアルミホイール △(¥28,160/1本) 15インチアルミホイール(切削クリア×ベルリナブラック) △(¥28,160/1本) 15インチアルミホイール(グリントブラック) | ● 15インチスチールホイール+樹脂フルキャップ(ダークグレーメタリック×シルバーメタリック) ◎(¥60,500) 15インチアルミホイール(切削光輝×ブラック) △(¥70,400) 15インチアルミホイール | |
ドアミラー | 自動格納 | ● | ● | |
フロントワイパー | 車速連動間欠 | ● | ● |
◆1:セットオプション(¥119,900)に含む
※装備/機能の説明については、「エクステリア関連の用語」をご覧ください。
気になるポイントは以下となります。
- エクステリアの灯火類は『フリード』はフルLED、『シエンタ』は一部のランプに豆球を使用
- デイライト、コーナリングライトが『シエンタ』には設定なし
- 『フリード』にはアルミホイールが標準装備
フロントのヘッドランプやリアコンビネーションランプなど、『フリード』は全てLEDとなっていますが、『シエンタ』ではターンランプやバックランプなどが豆球となっています。
昼間の対向車や歩行者からの視認性向上につながるデイライトが『フリード』のみ標準装備となっており、安全性だけでなく見た目の向上にも繋がっています。
ホイールはどちらも15インチとなっており、『フリード』は標準でアルミホイールとなっていますが、『シエンタ』は標準でスチールホイールに樹脂キャップを付けたものとなっています。
インテリア関連装備の比較
フリード | シエンタ | |||
AIR EX | CROSSTAR | Z | ||
インパネ | メーターパネル | ● 7インチマルチインフォメーションディスプレイ+オプティロンメーター | ● 7インチマルチインフォメーションディスプレイ+オプティロンメーター | |
センターディスプレイ | △(¥320,100) 11.4インチ(Honda CONNECTナビ) △(¥223,300) 9インチ(Honda CONNECTナビ) △(¥161,700) 8インチ(Honda CONNECTナビ) △(¥103,400) 8インチ(ディスプレイオーディオ) | ● 10.5インチ(コネクティッドナビ対応) | ||
ルーフ | サンバイザー | ● バニティミラー付 | ● チケットホルダー(運転席),バニティミラー付 | |
ルームミラー | 自動防眩 | – 手動 | – 手動 | |
デジタルミラー | – | △(¥51,700~) | ||
ステアリング | 素材 | ● 本革 | ● 本革 | |
チルトステアリング | ● 手動 | ● 手動 | ||
テレスコピックステアリング | ● 手動 | ● 手動 | ||
ステアリングヒーター | – | ◎(◇1) | ||
シート | 素材 | ● ①ファブリック×合成皮革(撥水・撥油)(グレージュ) ②ファブリック×合成皮革(撥水・撥油)(ブラック) | ● ファブリック×合成皮革(撥水・撥油)(カーキ×ブラック) | ● ①ファブリック(消臭・撥水撥油機能付)(ブラック) ②ファブリック(消臭・撥水撥油機能付)(フロマージュ) ◎(¥0) ファブリック(消臭・撥水撥油機能付)(カーキ) |
シートヒーター | ● 前席 | ◎(◇1) 前席 | ||
1列目アームレスト | ● 前席(コンビニフック付) | ● 運転席(コンビニフック付) | ||
2列目キャプテンシート(アームレスト付) | ○ 6人乗り | – | ||
2列目ベンチシート | ○ 7人乗り | – | ● | |
後席シート可倒 | ● 5:5分割 | ● 6:4分割(5人乗り) 5:5分割(6人乗り) | ● 6:4分割(5人乗り) 5:5分割(7人乗り) | |
シートバックテーブル | △ 2列目両側(カップホルダー,コンビニフック付) | △(¥18,700) 2列目両側(カップホルダー,コンビニフック,タブレットストッパー付) |
◇1:セットオプション(¥79,200)に含む
※装備/機能の説明については、「インテリア関連の用語」をご覧ください。
気になるポイントは以下となります。
- デジタルミラー、ステアリングヒーターが『フリード』には設定なし
- 『フリード』の「AIR EX」は2列目キャプテンシートとベンチシートを選択可能、『シエンタ』は2列目ベンチシートの設定のみ
3列目まで人が座った状態での後方視界という意味では、『フリード』にはデジタルインナーミラーがオプションでも設定がないので、多人数乗車での後方視界が気になる方にとってはマイナスとなってしまうポイントかもしれません。
また、寒い日にあると嬉しいステアリングのグリップ部分を温めてくれるステアリングヒーターも、『フリード』にはオプションでも設定がありません。
3列目シートへのアクセスについて、『フリード』の「AIR EX」は2列目キャプテンシートの選択が可能なので、2列目のウォークスルーができ、3列目へのアクセスに便利です。
2列目ベンチシートの場合は乗り込むときにシートを前にスライドしてから背もたれを倒さないと3列目にアクセスできないですからね。
その他装備の比較
フリード | シエンタ | |||
AIR EX | CROSSTAR | Z | ||
ドア | パワーウインドウ | ● | ● | |
(パワーウインドウ) ワンタッチ式 | ● 運転席 | ● 全席 | ||
パワースライドドア | ● リアドア両側 | ● リアドア両側 | ||
(パワースライドドア) ハンズフリー機能 | △(\29,700/リアドア片側,\55,550/リアドア両側) | ● リアドア両側 | ||
(パワースライドドア) 予約ロック機能 | ● リアドア両側 | ● リアドア両側 | ||
イージークローザー | ● リアドア | ● リアドア | ||
ガラス | UVカットガラス | ● | ● | |
IRカットガラス | ● | ◎(◇1) | ||
プライバシーガラス | ● リアドア,リアクォーター,バックドア | ● リアドア,リアクォーター,バックドア | ||
サンシェード | ● リアドア(手動) | ● リアドア(手動) | ||
電源 | USBソケット (前席) | ● 通信用type-A×1 △(\13,200) 充電用type-C×1 | ● type-A×1 type-C×1 | |
USBソケット (後席) | ● 充電用type-C×2 | ○ 充電用type-C×2 6人乗り | ● 充電用type-C×2 | |
アクセサリーソケット (前席) | ● | ● | ||
アクセサリーソケット (荷室) | – | ○ 5人乗り | – | |
AC電源 | – | – | ◎(¥45,100) HEV | |
通信 | スマートキー | ● | ● | |
Apple CarPlay/Android Auto対応 | △(¥320,100) ※11.4インチ(Honda CONNECTナビ)とセット △(¥223,300) ※9インチ(Honda CONNECTナビ)とセット △(¥161,700) ※8インチ(ディスプレイオーディオ)とセット | ● | ||
コネクティッドサービス | ● | ● | ||
ETC2.0 | △(\28,600~) | ◎(¥31,900) ※ドライブレコーダーとセット | ||
空調 | オートエアコン | ● シングルゾーン | ● シングルゾーン | |
リアクーラー | ● | ○ 6人乗り | – | |
サーキュレーター | – | ◎(¥27,500) | ||
オーディオ | 標準スピーカー | ● 4スピーカー | ● 6スピーカー | |
社外スピーカー | – | △(¥138,600) 8スピーカー(YAMAHA) | ||
運転 | ナビゲーションシステム | △(¥320,100) ※11.4インチ(Honda CONNECTナビ)とセット △(¥223,300) ※9インチ(Honda CONNECTナビ)とセット △(¥161,700) ※8インチ(ディスプレイオーディオ)とセット | ● | |
ドライブモード | – | ● | ||
ブレーキホールド | ● メモリ機能 | – |
◇1:セットオプション(¥79,200)に含む
※装備/機能の説明については、「その他装備関連の用語」をご覧ください。
気になるポイントは以下となります。
- パワーウインドウのワンタッチ機能が『フリード』は運転席のみ、『シエンタ』は全席対応
- パワースライドドアのハンズフリー機能が『フリード』はオプションで設定あり、『シエンタ』は標準装備
- AC電源が『フリード』には設定なし
- 後席の空調が『フリード』はリアクーラー、『シエンタ』はサーキュレーター
- ブレーキホールドが『シエンタ』には設定なし
両手が塞がっているときに便利なパワースライドドアのハンズフリー機能が、『フリード』ではディーラーオプションで追加する必要があります。『シエンタ』では「Z」には標準で装備されています。
両車全面のガラスにUV(紫外線)カットガラスが標準で装備されてており、『フリード』は断熱効果があるIR(赤外線)カットガラスも標準装備となっています。
『シエンタ』は標準装備として採用されていないので、IRカットガラスを付けたい方はメーカーオプションで追加する必要があります。
『フリード』にはAC電源がないので、広い室内空間を生かしてキャンプや車中泊で利用したい方からすると、電化製品などを使用したいときにクルマから直接電源を確保できないのはマイナスポイントになるかもしれません。
『フリード』は『シエンタ』にはないオートブレーキホールドがあり、停止中にブレーキから足を離しても停止保持してくれるので、街中での走行時の負担が減るのが大きなポイントですね。
安全装備、運転支援の比較
フリード | シエンタ | |||
AIR EX | CROSSTAR | Z | ||
街中での走行時 | 衝突軽減ブレーキ | ● | ● | |
交差点進入時車両検知アラート/衝突回避 | – | ● | ||
緊急時操舵アシスト | ● | ● | ||
道路標識認識 | ● | ● | ||
発進告知アラート | ● | ● | ||
高速道路での走行時 | 先行車追従/車速維持 | ● | ● | |
先行車追従自動停止 | ● | ○ HEV | ||
車線維持支援 | ● | ● | ||
車線逸脱回避 | ● | ● | ||
後側方走行車検知アラート/衝突回避 | ● | ● | ||
ドライバー異常時対応 | – | ● | ||
駐車や発進/後退時 | 踏み間違え抑止 | ● | ● | |
前後方障害物衝突検知アラート/衝突回避 | ● | ● | ||
側方障害物衝突検知アラート/衝突回避 | – | ◎(◇2) HEV | ||
後退時後方左右接近車両検知アラート/衝突回避 | ◎(◆1) HEV(6人乗り) | ● | ||
自動駐車 | – | ◎(◇2) HEV | ||
視界の拡張 | 360°モニター | ◎(◆1) HEV(6人乗り) | ● | |
バックモニター | △(◆2) | – | ||
その他 | ドライブレコーダー | △(\32,450~) | ● |
◆1:セットオプション(¥119,900)に含む
◆2:リアカメラ de あんしんプラス4(¥39,600)に含む
◇2:セットオプション(¥66,000)に含む
※装備/機能の説明については、「安全装備、運転支援関連の用語」をご覧ください。
気になるポイントは以下となります。
- 交差点進入時車両検知アラート/衝突回避、ドライバー異常時対応、側方障害物衝突回避、駐車/出庫アシストが『フリード』には設定なし
両車必要十分な機能を備えていますが、『シエンタ』には全車に見通しの悪い交差点で左右から接近する車両を検知する機能や、ドライバーの異常を検知して自車線内での自動停止や救命要請を行ってくれる機能、駐車時にステアリングやペダルを自動操作してくれる自動駐車機能、自車前後方だけでなく側方の障害物の衝突回避も可能となる機能が備わっています。
また、トヨタ独自の「プロアクティブドライビングアシスト[PDA]」といった走行中に減速しないまま先行車に近づいたときやカーブでの自動減速などの支援を行ってくれる機能が標準で備わっていたりと、安全装備、運転支援装備では『シエンタ』のほうが充実しています。
まとめ
以上を踏まえて、次のポイントが筆者が考える比較検討をする際の判断ポイントになります。
『フリード』を選ぶポイント
- 3列仕様で2列目キャプテンシートがあるグレードを選択すれば、2列目のウォークスルーが可能なので3列目にアクセスしやすい
- デイライトがあるので、昼間での対向車/歩行者からの視認性が向上(見た目も向上)
- ブレーキホールドがあるので、停止中の足への負担が減る(メモリ機能付きなので一度ONにすれば始動の度にONにする必要もなし)
『シエンタ』を選ぶポイント
- グレードによるがフリードより5万円~20万円程安い
- シートヒーターだけでなくステアリングヒーター(メーカーオプション)もあるので、寒い日が快適
- アクセサリコンセント(メーカーオプション)があるので、キャンプや車中泊に便利
- メーカーオプションを付けることで、車両側方にある障害物の衝突回避機能があるので、死角となる側面をぶつける可能性が減る
- トヨタ独自の安全運転サポート機能「プロアクティブドライビングアシスト」により、さらなる事故の軽減につながる
- メーカーオプションを付けることで自動駐車が可能となるので、駐車が苦手な方には便利
以上、「ホンダ『フリード』と トヨタ『シエンタ』、比較してみた!」でした。
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