スズキ『スペーシア ギア』の各グレード、比較してみた!

軽自動車
画像引用元:スズキ スペーシア ギア公式サイト

2024年9月20日に、新型モデルの発売が発表されたスズキの軽ハイトワゴン『スペーシア ギア』。

各グレードのスペックや装備を項目毎に比較して、購入を検討する際のポイントをまとめてみました。

価格、グレード展開

XZXZ TURBO
MHEVFFCVT¥1,952,500¥2,037,200
AWDCVT¥2,072,400¥2,157,100

『スペーシア ギア』のグレードは、直列3気筒エンジン+マイルドハイブリッドを搭載した「XZ」と、直列3気筒ターボエンジン+マイルドハイブリッドを搭載した「XZ TURBO」に分かれています。

気になるポイントは以下となります。

  • どちらも動力はMHEVのみ、駆動方式はFFとAWDの設定あり

どちらも動力はMHEVのみ、そして駆動方式はFFとAWDの設定があり、どちらのグレードでもAWDを選択できるのは、雪国に住んでいる方や、スキーなどで雪山によく行く方にとっては嬉しいポイントですね。

FFとAWDの価格差は10万円ほどAWDのほうが高く、同じ駆動方式で比較してみた場合は、10万円ほど「XZ TURBO」が高い価格設定となっています。

エクステリアのデザイン、質感の比較

「XZ」「XZ TURBO」
画像引用元:スズキ スペーシア ギア
XZXZ TURBO
フロントグリル
ガンメタリック×メッキ
バンパー
スキッドプレート(シルバー)
サイドピラー
A,Bピラー:ボディ同色
Cピラー:ブラック
ドアミラーカバー
ガンメタリック
サイドシル
サイドアンダーガーニッシュ(ガンメタリック×オレンジアクセント)
ホイール
14インチアルミホイール
△(¥17,930/本~)
14インチアルミホイール(ブラック/シルバー/ベージュ)
△(¥19,030/本)
15インチアルミホイール
リアバンパー
スキッドプレート(シルバー)
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし

気になるポイントは以下となります。

  • エクステリアのデザインは共通

フロント/リアバンパーやサイドシルにスキッドプレートといったオフロードテイストのパーツが取り付けられた、タフ感のあるデザインとなっています。

エクステリアのデザインや使用されているパーツ、選択できるボディカラーはどちらのグレードも共通となっており、見た目の違いはありません。

インテリアのデザイン、質感の比較

「XZ」
「XZ」
「XZ TURBO」
「XZ TURBO」
画像引用元:スズキ スペーシア ギア
XZXZ TURBO
インパネ
ガーニッシュ(ブラック×カーキ)
シフトパネル
ピラノブラック調
ドアトリム
クロス,ガーニッシュ(ブラック×カーキ)
シート
ファブリック(撥水加工)
ステアリング
本革
シフトノブ
ウレタン

本革
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし

気になるポイントは以下となります。

  • 「XZ TURBO」のシフトノブには本革を採用

他のスペーシアシリーズと違い、シートなどのファブリック素材に撥水加工が施されているので、汚れやすいアウトドアでの利用シーンで重宝します。

グレードによる内装の差はほとんどなく、唯一の違いとしては、「XZ TURBO」はシフトノブが本革となっており、より質感が高いものになっています。

サイズ、重量、乗車定員、最小回転半径の比較

XZXZ TURBO
ボディサイズ全長3,395
全幅1,475
全高1,800
車両重量FF:900
AWD:950
FF:910
AWD:960
乗車定員4
最小回転半径4.4
※全長・全幅・全高(mm)、車両重量(kg)、乗車定員(名)、最小回転半径(m)

気になるポイントは以下となります。

  • 一般的な立体駐車場の中段には収まらないサイズ感

ボディサイズを検討する際は、クルマを止める駐車場のサイズや重量制限を意識する必要があります。
その際にマンションなどの立体駐車場に止める場合は、最も多いサイズ制限として「全長5.0m以下×全幅1.85m以下×全高1.55m以下、車両総重量2,500kg以下」となっています。

ボディサイズは共通となっており、全長/全幅は問題ありませんが、軽ハイトワゴンのボディタイプとなっているので全高が1.55mを超えてしまっており、立体駐車場の中段などには駐めるのが難しいサイズ感となってます。

車両重量は駆動方式やグレードによって多少異なりますが、クルマ購入時や車検時に支払いが発生する車両重量税は、軽自動車では金額は一律となっているので同額となります。

燃費、動力性能、総排気量の比較

XZXZ TURBO
燃費FF23.921.9
AWD22.419.8
燃料レギュラーガソリン
動力性能エンジン最大出力36[49]/6,00047[64]/6,000
最大トルク58[5.9]/5,00098[10.0]/3,000
モーター最大出力1.9[2.6]/1,5002.3[3.1]/1,000
最大トルク40[4.1]/10050[5.1]/100
総排気量0.6570.658
※燃費(km/L:WLTCモード)、最大出力(kW[PS]/rpm)、最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)、総排気量(L)

気になるポイントは以下となります。

  • 「XZ TURBO」には、より出力の高いターボエンジンを搭載

「XZ TURBO」には、「XZ」よりも最大出力/最大トルクの高いターボエンジンが搭載されており、これにより心地よい加速力を発揮しつつ、マイルドハイブリッドの組み合わせにより、走りと燃費の良さを両立させています。

燃費性能をFFとAWDで比較してみると、1.5km/L~2.0km/LほどFFが燃費で優れており、同じ駆動方式で比較してみると、動力性能の違いもあり1.5km/L~2.0km/Lほど「XZ」が燃費では優れています。

総排気量は軽自動車の規格に収まっているため、毎年の自動車税の金額は一律となり同額となります。

エクステリア関連装備の比較

XZXZ TURBO
フロントランプヘッドランプ
ヘッドランプ:LED
ウインカー:バルブ
オートライト
オートハイビーム
フォグランプ
LED
リアランプリアコンビネーションランプ
ウインカー,バックランプ:バルブ
ブレーキランプ,テールランプ:LED
ハイマウントストップランプ
LED
ルーフルーフレール
ドアミラー自動格納
フロントワイパー車速連動間欠
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
※装備/機能の説明については、「エクステリア関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • グレード別の装備の違いなし
  • ルーフレールが標準装備

エクステリア関連装備はグレードによる違いはなく、ヘッドランプはハイビームとロービームの自動切り替えとなっています。

昨今の軽自動車ではエクステリアの灯火類がフルLEDとなっている車種もありますが、『スペーシア ギア』はウインカーやバックランプが豆球となっています。

他のスペーシアシリーズにはない装備として、『スペーシア ギア』にはルーフレールが標準で装備され積載性が向上しているので、アウトドアなどの利用シーンで重宝します。

インテリア関連装備の比較

XZXZ TURBO
インパネメーターパネル
4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ+デジタルメーター
ヘッドアップディスプレイ
パネル投影式
センターディスプレイ◎(◆1)
9インチ
△(¥333,300)
10インチ
△(¥187,220~)
8インチ
ルーフサンバイザー
チケットホルダー,バニティミラー付
ステアリングチルトステアリング
手動
ステアリングヒーター
シートシートヒーター
前席
フロントセンターアームレスト
収納付
リアセンターアームレスト
フットレスト
後席
シートバックテーブル
後席両側:カップホルダー,コンビニフック,タブレットストッパー付
後席シート可倒
5:5分割,リクライニング機能,スライド機能
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
◆1:セットオプション(¥195,800)に含む
※装備/機能の説明については、「インテリア関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • グレード別の装備の違いなし
  • ヘッドアップディスプレイ、ステアリングヒーター、シートヒーターが標準装備
  • 後席複数の機能を持ったフットレストが標準装備

インテリア関連装備もグレードによる違いはありませんが、『スペーシア ギア』には他の軽自動車にはほとんど装備されていないヘッドアップディスプレイ(パネル投影式)が標準で装備されており、これによりスピードなど必要最低限の情報が視線を移動せずに確認できるので便利です。

冬場にあると嬉しいステアリングのグリップ部分を温める機能を備えたステアリングヒーターや、前席のシート部分を温めてれる機能を備えたシートヒーターといった快適装備も標準装備となっており、軽自動車としては装備が充実しています。

後席のシートには、フットレストとしての機能だけでなく、シートの座面に荷物を載せた際のストッパーにもなる「マルチユースフラップ」という、スズキ独自の便利な装備が備わっています。

その他装備の比較

XZXZ TURBO
ドアパワーウインドウ
(パワーウインドウ)
ワンタッチ式

運転席
パワースライドドア
リアドア両側
(パワースライドドア)予約ロック機能
リアドア両側
イージークローザー
リアドア
ガラスUVカットガラス
全面
IRカットガラス
フロント,フロントドア
スモークガラス
リアドア,リアクォーター,バックドア
サンシェード
リアドア(手動)
電源USBソケット
(前席)

充電用Type-A×1
充電用Type-C×1
◎(◆1)
通信用Type-A×1
USBソケット
(後席)

充電用Type-A×1
充電用Type-C×1
アクセサリーソケット
(前席)
通信スマートキー
Apple CarPlay/Android Auto対応
コネクティッドサービス◎(◆1)
ETC2.0△(¥42,240~)
空調オートエアコン
シングルゾーン
サーキュレーター
照明アンビエントライト△(¥22,000~)
フロア(フロント,リア),インパネトレー
カーテシランプ△(¥31,900)
運転ナビゲーションシステム◎(◆1)
△(¥187,220~)
ドライブモード
パドルシフト
ブレーキホールド
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
◆1:セットオプション(¥195,800)に含む
※装備/機能の説明については、「その他装備関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • サーキュレーターが標準装備
  • ドライブモード、パドルシフトが「XZ」には設定なし

他の軽自動車と同様、後席向けのエアコンの吹き出し口はありませんが、サーキュレーターが標準で備わっているので、前席のエアコンからの冷たい空気や温かい空気を循環させることで、後席の温度の偏りを解消することができます。

「XZ TURBO」独自の装備として、パワーモードスイッチにより加速力がアップするドライブモードに変更することができ、パドルシフトも備えているので、より走りを楽しむことができます。

安全装備、運転支援の比較

XZXZ TURBO
街中での走行時衝突軽減ブレーキ
交差点進入時車両検知アラート
道路標識認識
発進告知アラート
高速道路での走行時先行車追従/車速維持
先行車追従自動停止
車線維持支援
車線逸脱検知アラート/衝突回避
カーブ等速度抑制
ふらつき検知アラート
駐車や発進/後退時踏み間違え抑制
前後方障害物衝突検知アラート
視界の拡張360°モニター◎(◆1)
バックモニター△(¥40,920)
その他ドライブレコーダー△(¥47,740~)
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
◆1:セットオプション(¥195,800)に含む
※装備/機能の説明については、「安全装備、運転支援関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • グレード別の装備の違いなし
  • 360°モニターはオプション装備

安全装備、運転支援もグレードによる違いはなく、全車速での車線維持や自動追従だけでなく、カーブを認識すると速度を抑制してくれるクルーズコントロールや、車線を逸脱する可能性がある場合に自車線内に戻るようステアリング制御してくれる車線逸脱抑制機能など、軽自動車としてはトップクラスに充実しています。

メーカーオプションで追加が必要にはなりますが、前方/側方/後方の映像をセンターディスプレイに表示可能となる360°モニターの設定もあり、さらに安全性が向上します。

まとめ

以上を踏まえて、次のポイントが筆者が考える比較検討をする際の判断ポイントになります。

スペーシア ギア「XZ」を選ぶポイント

  • 動力性能や走りの楽しに拘りはなく、できるだけ初期費用を抑えたい

スペーシア ギア「XZ TURBO」を選ぶポイント

  • 高出力のエンジンに加え、パワーモードやパドルシフトにより力強い走りを楽しめる

以上、「スズキ『スペーシア ギア』の各グレード、比較してみた!」でした。

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