アウトドアライクな軽ハイトワゴン3車種、比較してみた!

軽自動車
画像引用元:ホンダ N-BOX JOY、三菱 デリカミニ、スズキ スペーシア ギア公式サイト

タフ感のある見た目やアウトドアの利用シーンで重宝しそうな装備のある軽ハイトワゴンとして、ホンダ『N-BOX JOY(2024年9月発売)』、三菱『デリカミニ(2023年5月発売)』、そして『スペーシア ギア(2024年9月発売)』の3車種をピックアップ。

それぞれのスペックや装備を項目毎に比較して、購入を検討する際のポイントをまとめてみました!

※『N-BOX』のモデル別の比較は、別記事「ホンダ『N-BOX』の各モデル、比較してみた!」をご覧ください。
※『スペーシア ギア』のグレード別の比較は、別記事「スズキ『スペーシア ギア』の各グレード、比較してみた!」をご覧ください。

価格、動力、駆動方式の比較

N-BOX JOYデリカミニスペーシア ギア
動力ガソリンMHEVMHEV
トランスミッションCVTCVTCVT
駆動方式FF¥1,844,700

¥2,127,400
¥1,837,000

¥2,107,600
¥1,952,500

¥2,037,200
AWD¥1,977,800

¥2,260,500
¥2,048,200

¥2,271,500
¥2,072,400

¥2,157,100

気になるポイントは以下となります。

  • 『デリカミニ』『スペーシア ギア』はマイルドハイブリットを搭載
  • それぞれ駆動方式にFFとAWDの設定あり

『デリカミニ』と『スペーシア ギア』の動力は、ガソリンエンジンにマイルドハイブリットシステムを組み合わせたものとなっており、モーターのアシストによる力強い加速とスムーズな発進を実現しています。

全車駆動方式にFFとAWDの設定があり、アウトドアライクなクルマでは荒れた舗装路や雪道を走るシチュエーションも考えると、AWDの選択肢があるのは嬉しいポイントですね。

同じ駆動方式でかつそれぞれの最上級グレードで価格を比較してみると、最も低い『スペーシア ギア』と最も高い『デリカミニ』では、価格差が10万円ほどとなっています。

エクステリアデザインの比較

N-BOX JOY
デリカミニ
スペーシア ギア
画像引用元:ホンダ N-BOX三菱 デリカミニスズキ スペーシア ギア

エクステリアの印象ですが、『N-BOX JOY』は3台の中では一番落ち着いたデザインとなっていますが、通常のN-BOXとは違いバンパーに無塗装素地のパーツが使用され、ホイールもあえてスチールホイールにハーフキャップを採用した味のある見た目となっています。

『デリカミニ』は特徴的な半円形のポジションランプにより、プロテクター形状のバンパーや無塗装素地となっているホイールアーチによるタフ感のある雰囲気を醸し出しつつも、かっこかわいいという印象を与える見た目となっています。

『スペーシア ギア』はバンパーやサイドシルのプロテクター形状によるタフ感のある見た目の中に、前方に飛び出たような特徴的な丸目のヘッドランプや、車体の側面にある際立ったキャラクターラインによって個性のある見た目となっています。

インテリアのデザインの比較

N-BOX JOY
N-BOX JOY
デリカミニ
デリカミニ
スペーシア ギア
スペーシア ギア
画像引用元:ホンダ N-BOX三菱 デリカミニスズキ スペーシア ギア

インテリアの印象ですが、『N-BOX JOY』のシートやラゲッジルームにはチェック柄の撥水ファブリックが採用によりお洒落かつ家にいるような落ち着いた印象を与えており、また後席の背もたれを倒すとフラットになる設計となっていたり、フロアアンダーに荷物を格納できる収納ボックスがあるなど、車内でのんびり過ごせるような工夫が施されています。

『デリカミニ』は立体的な3Dパターンのデザインが施された撥水シート生地の採用によりアウトドアライクな見た目となっているだけでなく、樹脂素材のラゲッジボードや後席のシートバックがPVC素材となっているため、汚れの付いたアウトドアグッズを気兼ねなく積むことができる作りになっています。

『スペーシア ギア』にもシートに撥水加工が施されたファブリック素材やラゲッジルームに防汚素材が採用されている以外に、助手席シートの座面下に取り外して持ち運び可能な持ち手も付いた収納があったり、後席シートに備えられたオットマンには足を乗せてくつろぐ以外に、座面に荷物を載せた時のストッパーとして使うこともでき、ラゲッジルームの開口口下部には自転車を積み込みやすいようスリット形状が設けられているなど、アウトドアでの利用を考慮した作りになっています。

サイズ、重量、乗車定員、最小回転半径の比較

N-BOX JOYデリカミニスペーシア ギア
ボディサイズ全長3,395
全幅1,475
全高FF:1,790
AWD:1,815
FF:1,800
AWD:1,830
1,800
車両重量FF:920-930
AWD:980-990
FF:970-1,000
AWD:1,030-1,060
FF:900-910
AWD:950-960
乗車定員4
最小回転半径FF:4.5
AWD:4.8
FF:4.5-4.8
AWD:4.9
4.4
※全長・全幅・全高(mm)、車両重量(kg)、乗車定員(名)、最小回転半径(m)

気になるポイントは以下となります。

  • 一般的な立体駐車場の中段には収まらないサイズ感

ボディサイズを検討する際は、クルマを止める駐車場のサイズや重量制限を意識する必要があります。
その際にマンションなどの立体駐車場に止める場合は、最も多いサイズ制限として「全長5.0m以下×全幅1.85m以下×全高1.55m以下、車両総重量2,500kg以下」となっています。

全車で全長/全幅は同じサイズとなりますが、軽ハイトワゴンのボディタイプとなっているので全高が1.55mを超えてしまっており、立体駐車場の中段などには駐めるのが難しいサイズ感となってます。

車両重量は一番重い『デリカミニ』では1tを超えてしまっているものもありますが、クルマ購入時や車検時に支払いが発生する車両重量税は、軽自動車では一律の金額となっているので同額となります。

燃費、動力性能、総排気量の比較

N-BOX JOYデリカミニスペーシア ギア
燃費FF20.2~21.319.2~20.921.9~23.9
AWD18.4~19.317.5~19.019.8~22.4
燃料レギュラーガソリン
動力性能エンジン最大出力ノーマル車:43[58]/7,300
ターボ車:47[64]/6,000
ノーマル車:38[52]/6,400
ターボ車:47[64]/5,600
ノーマル車:36[49]/6,000
ターボ車:47[64]/6,000
最大トルクノーマル車:65[6.6]/4,800
ターボ車:104[10.6]/2,600
ノーマル車:60[6.1]/3,600
ターボ車:100[10.2]/2,400~4,000
ノーマル車:58[5.9]/5,000
ターボ車:98[10.0]/3,000
モーター最大出力2.0[2.7]/1,200ノーマル車:1.9[2.6]/1,500
ターボ車:2.3[3.1]/1,000
最大トルク40[4.1]/100ノーマル車:40[4.1]/100
ターボ車:50[5.1]/100
総排気量0.6580.6590.657~0.658
※燃費(km/L:WLTCモード)、最大出力(kW[PS]/rpm)、最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)、総排気量(L)

気になるポイントは以下となります。

  • 全車ターボエンジンを搭載したグレードあり

全車で最大出力/最大トルクの高いターボエンジンが搭載されているグレードがあり、通常グレードと比較してよりパワフルな走りが楽しめるようになっています。

燃費性能に大きな差はありませんが、仕様では『スペーシア ギア』も最も燃費が良く、『デリカミニ』が最も低い数値となっています。

燃料は全車レギュラーガソリンとなっており、燃費性能にもそこまでの差はないので、見た目や装備を重視して選択してよいのではないでしょうか。

総排気量は軽自動車の規格に収まっているため、毎年の自動車税の金額は一律となり同額となります。

エクステリア関連装備の比較

N-BOX JOYデリカミニスペーシア ギア
フロントランプヘッドランプ
フルLED

ヘッドランプ:LED
ウインカー:バルブ

ヘッドランプ:LED
ウインカー:バルブ
オートライト
アダプティブハイビーム◎(¥77,000)
オートハイビーム
デイライト
フォグランプ△(¥55,000)
LED

LED
リアランプリアコンビネーションランプ
フルLED

ウインカー,バックランプ:バルブ
ブレーキランプ,テールランプ:LED

ウインカー,バックランプ:バルブ
ブレーキランプ,テールランプ:LED
ハイマウントストップランプ
LED

LED

LED
ホイール
14インチスチールホイール+ハーフホイールキャップ

15インチアルミホイール

14インチスチールホイール+フルホイールカバー

14インチアルミホイール
ルーフルーフレール
ドアミラー自動格納
フロントワイパー車速連動間欠
●:全グレード標準装備、○:標準装備となっているグレードあり、◎:メーカーオプションとなっているグレードあり、△:ディーラーオプションとなっているグレードあり、-:装備なし
※装備/機能の説明については、「エクステリア関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • 灯火類が『N-BOX JOY』はフルLEDかつデイライトの設定あり、『デリカミニ』と『スペーシア ギア』では一部豆球でデイライトの設定なし
  • アダプティブハイビームが『デリカミニ』にはオプションで設定あり
  • ルーフレールが『N-BOX JOY』には設定なし

エクステリア関連の装備ですが、まず『N-BOX JOY』のみヘッドランプやリアコンビネーションランプがフルLEDとなっており、かつ対向車からの視認性が向上するデイライトの設定もあるため、灯火類の質感は最も高くなっています。

ただし先行車や対向車を検知してハイビームの照射範囲を変えるアダプティブハイビームは、『デリカミニ』のみメーカーオプションで装備することが可能となっています。

それぞれアウトドアライクなクルマとなっていますが、ルーフの積載性が向上するルーフレールが『N-BOX JOY』には装備されていないのですが、ディーラーオプションにあるキャリアを付けることでルーフ上にも荷物を載せることができるようになります。

インテリア関連装備の比較

N-BOX JOYデリカミニスペーシア ギア
インパネメーターパネル
7インチマルチインフォメーションディスプレイ

4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ+デジタルメーター

4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ+デジタルメーター
ヘッドアップディスプレイ
パネル投影式
センターディスプレイ△(¥259,600)
9インチ(Honda CONNECTナビ)
△(¥157,300)
8インチ(Honda CONNECTナビ)
△(¥99,000)
8インチ(ディスプレイオーディオ)
△(¥281,050)
9インチ(オリジナルナビ)
△(¥121,330)
8インチ(ディスプレイオーディオ)
◎(◇1)
9インチ
△(¥333,300)
10インチ
△(¥187,220~)
8インチ
ルーフサンバイザー
チケットホルダー(運転席のみ),バニティミラー付

チケットホルダー(運転席のみ),バニティミラー付

チケットホルダー,バニティミラー付
ルームミラー自動防眩
デジタルミラー○/◎(¥71,500)
※360°モニターとセット
ステアリング素材
本革

ウレタン

本革

本革
チルトステアリング
手動

手動

手動
ステアリングヒーター
シート素材
トリコット×撥水ファブリック

合成皮革×撥水ファブリック

撥水シート(合成皮革×ファブリック)

ファブリック(撥水加工)
シートシートヒーター
前席

前席

前席
フロントセンターアームレスト
収納付
リアセンターアームレスト
シートバックテーブル○/◎(◆1,2)
後席両側:カップホルダー,コンビニフック付

後席助手席側:カップホルダー,コンビニフック付

後席両側:カップホルダー,コンビニフック,タブレットストッパー付
後席シートアレンジ
5:5分割,リクライニング機能,スライド機能

5:5分割,リクライニング機能,スライド機能

5:5分割,リクライニング機能,スライド機能
●:全グレード標準装備、○:標準装備となっているグレードあり、◎:メーカーオプションとなっているグレードあり、△:ディーラーオプションとなっているグレードあり、-:装備なし
◆1:セットオプション(¥66,600)に含む
◆2:セットオプション(¥139,700)に含む
◇1:セットオプション(¥195,800)に含む
※装備/機能の説明については、「インテリア関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • ヘッドアップディスプレイ、リアセンターアームレストが『スペーシア ギア』のみ設定あり
  • デジタルミラーが『デリカミニ』のみオプションで設定あり
  • ステアリングヒーターが『N-BOX JOY』には設定なし
  • シートバックテーブルが『デリカミニ』では後席助手席側のみ

インテリア関連の装備ですが、シートの座面を温めてくれるシートヒーターが全車とも前席に備わっています。アウトドアで使用する場合、特にウィンタースポーツで雪国に行くときなんかは温かさを体感できる早さが変わってくるので、あると嬉しい装備です。

さらに、『デリカミニ』や『スペーシア ギア』には、ステアリングを温めてくれるステアリングヒーターも備わっているので、より冬場の快適性が高くなっています。

『デリカミニ』には、自車後方の映像をルームミラーに投影するデジタルミラーが設定されているので、キャンプなどで後席やラゲッジに大量の荷物を載せた場合でも、しっかりと後方視界を確保することができます。

ただし、『デリカミニ』にはちょっとした荷物やドリンクを置くことが可能な折り畳み式のシートバックテーブルが助手席側にしか備わっておらず、またリアセンターアームレストもないため、後席の装備では少しだけ見劣りしてしまっている印象です。

『スペーシア ギア』は3車種の中では唯一メーターフード上部のパネルに速度や運転支援情報などを投影してくれるヘッドアップディスプレイを備えており、これにより運転時の視線移動が少なく済むのであると便利な装備になります。

その他装備の比較

N-BOX JOYデリカミニスペーシア ギア
ドアパワーウインドウ
ワンタッチ式(運転席)

ワンタッチ式(運転席)

ワンタッチ式(運転席)
パワースライドドア
リアドア助手席側(予約ロック機能付)
○/◎(◆1,2)
リアドア運転席側(予約ロック機能付)
△(¥29,700)
リアドア助手席側(ハンズフリー機能付)

リアドア助手席側(ハンズフリー機能付)
○/◎(¥55,000)
リアドア運転席側(ハンズフリー機能付)

リアドア両側(予約ロック機能付)
イージークローザー
リアドア

リアドア

リアドア
ガラスUVカットガラス
全面

全面

全面
IRカットガラス
全面

フロント,フロントドア

フロント,フロントドア
プライバシーガラス
リアドア,リアクォーター,バックドア

リアドア,リアクォーター,バックドア

リアドア,リアクォーター,バックドア
サンシェード
リアドア(手動)

リアドア(手動)

リアドア(手動)
電源ワイヤレス充電△(¥38,500)
電源USBソケット
前席:充電用Type-C×1
△(¥13,200)
前席:充電用Type-C×1
△(¥13,200)
後席:充電用Type-C×1

後席:充電用Type-A×1
△(¥17,160)
前席:充電用Type-A×1

前席:充電用Type-A×1,充電用Type-C×1
後席:充電用Type-A×1,充電用Type-C×1
◎(◇1)
前席:通信用Type-A×1
アクセサリーソケット
前席×1

前席×1

前席×1
通信スマートキー
Apple CarPlay/Android Auto対応△(¥259,600)
※9インチ(Honda CONNECTナビ)とセット
△(¥99,000)
※8インチ(ディスプレイオーディオ)とセット
△(¥121,330)
※8インチ(ディスプレイオーディオ)とセット
コネクティッドサービス◎(◇1)
ETC2.0△(¥29,700~)△(¥42,350)△(¥42,240~)
空調オートエアコン
シングルゾーン

シングルゾーン

シングルゾーン
サーキュレーター
オーディオ標準スピーカー
4スピーカー/6スピーカー

6スピーカー

6スピーカー
社外スピーカー△(¥52,250)
4スピーカー(KENWOOD)
照明アンビエントライト△(¥21,120)
インパネトレ-
△(¥18,480)
フロア(前席)
△(¥22,000~)
フロア(前席,後席),インパネトレー
カーテシランプ△(¥31,900)
運転ナビゲーションシステム△(¥259,600)
※9インチ(Honda CONNECTナビ)とセット
△(¥157,300)
8インチ(Honda CONNECTナビ)とセット
△(¥258,500)
9インチ(オリジナルナビ)とセット
◎(◇1)
△(¥187,220~)
ドライブモード
パドルシフト
ブレーキホールド
●:全グレード標準装備、○:標準装備となっているグレードあり、◎:メーカーオプションとなっているグレードあり、△:ディーラーオプションとなっているグレードあり、-:装備なし
◆1:セットオプション(¥66,600)に含む
◆2:セットオプション(¥139,700)に含む
◇1:セットオプション(¥195,800)に含む
※装備/機能の説明については、「その他装備関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • パワースライドドアに『デリカミニ』には予約ロック機能なし、『スペーシア ギア』にはハンズフリー機能なし
  • コネクテッドサービスが『デリカミニ』には設定なし
  • サーキュレーター、アンビエントライトが『N-BOX JOY』には設定なし
  • 社外スピーカーが『N-BOX JOY』にはオプションで設定あり
  • ドライブモードは『スペーシア ギア』のみ設定あり

その他の装備ですが、軽自動車ながら全車にブレーキペダルから足を離してもブレーキを保持してくれるブレーキホールドが設定されており、これにより停止中にブレーキから足を離すことができるため、運転時の負担が軽減されます。

また、全車スイッチ操作で後席スライドドアの開閉が可能なパワースライドドアを備えていますが、 『デリカミニ』にはスライドドアが閉まると同時に施錠してくれる予約ロック機能がなく、『スペーシア ギア』には両手が荷物で塞がっているときに便利なスイッチ操作なしで自動開閉が可能なハンズフリー機能がないため、後席ドアの使い勝手では両方を備えている『N-BOX JOY』が上回っています。

さらに、『N-BOX JOY』には標準装備のスピーカーの他に、ディーラーオプションで専用にチューニングされたKENWOOD製のハイグレードスピーカーシステムに変更することも可能なので、車内で音楽を聴く際により高い音質を求めている方には嬉しい装備になります。

軽自動車には後席向けのエアコンが備わっていませんが、『デリカミニ』と『スペーシア ギア』にはサーキュレーターの設定があるので、前席向けのエアコンの空気を循環させて後席にも暖かい/涼しい風が届くようになります。

さらに、『デリカミニ』と『スペーシア ギア』にはディーラーオプションにはなりますが夜間に車内を照らす間接照明となるアンビエントライトを装備することができ、これにより夜間での走行中に車内が見えやすくなるだけでなく、オシャレは雰囲気も醸し出してくれます。

専用スマートフォンアプリを使用してドアロックやエアコンの始動といった操作や状態の確認が可能なだけでなく、事故などの緊急時にオペレーターへのSOSコールが可能となるコネクティッドサービスが『N-BOX JOY』や『スペーシア ギア』には設定がありますが、『デリカミニ』にはオプションでも設定がありません。

全車ステアリングを保持した状態で任意でギアの変則が可能となるパドルシフトを備えており、これにより下り坂でシフトダウンさせエンジンブレーキを活用することで、摩擦熱により一時的にブレーキの効きが悪くなる「フェード現象」を抑えることができ、さらにドライバー自身でシフト操作を行えるので、MT車のように走りを楽しむことができます。

さらに、『スペーシア ギア』にはドライブモードを変更できるスイッチ(パワーモードスイッチ)が備わっており、これにより坂道や高速道路の合流などのシーンで力強い加速を発揮してくれるようになります。

安全装備、運転支援の比較

N-BOX JOYデリカミニスペーシア ギア
街中での走行時衝突軽減ブレーキ
道路標識認識
発進告知アラート
高速道路での走行時先行車追従/車速維持
先行車追従自動停止
車線維持支援
約65km/h以上
車線逸脱検知アラート/衝突回避
ふらつき検知アラート
駐車や発進/後退時踏み間違え抑止
前後方障害物衝突検知アラート/衝突回避
視界の拡張360°モニター◎(◆3)○/◎(¥71,500)
※デジタルミラーとセット
◎(◇1)
バックモニター◎(◆4)△(¥40,920)
その他ドライブレコーダー△(¥37,400~)△(¥54,230~)△(¥47,740~)
●:全グレード標準装備、○:標準装備となっているグレードあり、◎:メーカーオプションとなっているグレードあり、△:ディーラーオプションとなっているグレードあり、-:装備なし
◆3:セットオプション(¥139,700)に含む
◆4:セットオプション(¥39,600)に含む
◇1:セットオプション(¥195,800)に含む
※装備/機能の説明については、「安全装備、運転支援関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • 高速道路での車線維持支援機能は、『N-BOX JOY』のみ約65km/h以上で作動

どちらも安全装備、運転支援機能が最も充実した区分となる「サポカーSワイド※1」の対象車となっている、安全性の高いクルマとなっています。
※1:衝突軽減ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い急発進抑制装置、車線逸脱警報、先進ライト搭載

全車、安全装備や運転支援機能には大きな差はなく、自車の周囲の映像をセンターディスプレイに表示させることができる360°モニターが備わっており、コンパクトな軽自動車なので取り回しの上では必要性は低いかもしれませんが、死角を補うといった意味ではより安全性が高まる装備となっています。

また、昨今では軽自動車にも当たり前のように装備されるようになった高速道路で自動で先行車追従と車速維持を行ってくれるクルーズコントロール機能や車線維持支援機能を全車備えていますが、『N-BOX JOY』のみ車線維持支援機能が約65km/h以上でしか動作しないようになっています。

まとめ

以上を踏まえて、次のポイントが筆者が考える比較検討をする際の判断ポイントになります。

『N-BOX JOY』を選ぶポイント

  • エクステリアの灯火類がフルLED
  • 家にいるような落ち着いた雰囲気のあるチェック柄のインテリア
  • パワースライドドアは予約ロックとハンズフリー両方の機能によりドアの開閉がストレスフリー

『デリカミニ』を選ぶポイント

  • 特徴的な半円形のポジションランプを備えた独自性のあるかっこかわいいエクステリアデザイン
  • 汚れに強い撥水素材を使用したシートやラゲッジがアウトドアなどのシーンで重宝する
  • デジタルミラーにより後席やラゲッジに大量の荷物を置いても後方視界が確保できる

『スペーシア ギア』を選ぶポイント

  • 汚れに強い撥水素材を使用したシートやラゲッジがアウトドアなどのシーンで重宝する
  • 多機能なオットマンや助手席座面下の隠し収納といった便利な内装
  • ヘッドアップディスプレイにより視線の移動が少なく済むので運転時の負担が軽減される

以上、「アウトドアライクな軽ハイトワゴン3車種、比較してみた!」でした。

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