日産『ノート』の各グレード、比較してみた!

コンパクトカー
画像引用元:日産 ノート公式サイト

2023年12月にマイナーチェンジを行った日産『ノート』。

各グレードのスペックや装備を項目毎に比較して、購入を検討する際のポイントをまとめてみました。

※上位車種となる日産『ノート オーラ』との比較は、別記事「日産『ノート』と『ノート オーラ』、比較してみた!」をご覧ください。
※上位車種となる日産『ノート オーラ』のグレード別の比較は、別記事「日産『ノート オーラ』の各グレード、比較してみた!」をご覧ください。

価格、グレード展開

XX 90周年記念車AUTECH CROSSOVER
HEVFFCVT¥2,299,000¥2,409,000¥2,756,600
AWDCVT¥2,580,600¥2,690,600¥3,063,500

『ノート』のグレードには、通常モデルの「X」、日産自動車創立90周年記念に発売された「X 90周年記念車」、エクステリアとインテリアに青のイメージを取り入れた専用装備に、車高を上げクロスオーバータイプにした「AUTECH CROSSOVER」に分かれています。

気になるポイントは以下となります。

  • 全グレード動力はHEVのみ、駆動方式にFFとAWDの設定あり

全グレードで動力はHEVのみ、そして駆動方式はFFとAWDの設定があり、どのグレードでもAWDを選択できるのは、雪国に住んでいる方やスキーなどで雪山によく行く方にとっては嬉しいポイントですね。

FFとAWDの価格差は30万円ほどAWDのほうが高く、同じ駆動方式で一番安い「X」と一番高い「AUTECH CROSSOVER」で比較すると、50万円ほどの価格差となっています。

エクステリアデザインの比較

X
X
X
X 90周年記念車
X 90周年記念車
X 90周年記念車
AUTECH CROSSOVER
AUTECH CROSSOVER
AUTECH CROSSOVER
画像引用元:日産 ノート
XX 90周年記念車AUTECH CROSSOVER
フロントグリル
通常デザイン

カッパーフィニッシャー

AUTECH専用
バンパー
通常デザイン

AUTECH専用プロテクター(シルバー)
サイドドアサッシュモール
ブラック
ドアミラーカバー
ボディ同色

ブラック(カッパーストライプ)

AUTECH専用(メタル調)
サイドシル
ボディ同色

AUTECH専用プロテクター
ホイールアーチ
ボディ同色

AUTECH専用
ホイール
16インチスチールホイール+ホイールカバー
◎(¥80,300)
16インチアルミホイール
△(¥128,040)
16インチアルミホイール(ガングレーメタリック)

90周年記念車専用16インチアルミホイール
△(¥128,040)
16インチアルミホイール(ガングレーメタリック)

専用16インチアルミホイール(切削光輝)
△(¥128,040)
16インチアルミホイール(ガングレーメタリック)
リアバンパー
通常デザイン

AUTECH専用プロテクター(シルバー)
ルーフスポイラー
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし

気になるポイントは以下となります。

  • 「AUTECH CROSSOVER」は専用エクステリアデザインとなる専用パーツを装備
  • ホイールサイズは全グレード16インチ、「X」ではスチールホイールが標準装備

「X 90周年記念車」には外装の一部にカッパー(銅)カラーのアクセントを加えており、「AUTECH CROSSOVER」は専用デザインのフロントグリルやフロント/サイド/リアのプロテクターなどが装備されています。

「X」にはスチールホイール×ホイールカバーの組み合わせとなっていますが、「X 90周年記念車」と「AUTECH CROSSOVER」はそれぞれ専用デザインのアルミホイールとなっているので、見栄えが向上しています。

インテリアデザインの比較

X
X
X 90周年記念車
AUTECH CROSSOVER
AUTECH CROSSOVER
画像引用元:日産 ノート
XX 90周年記念車AUTECH CROSSOVER
インパネ
通常デザイン

AUTECH専用ダークウッド調
センターコンソールパネル
ピアノブラック調
センターアームレスト
①合成皮革(ブラック)
②合成皮革(エアリーグレー)

合成皮革(ブラック)

AUTECH専用合成皮革
ニーパッド
①合成皮革(ブラック)
②合成皮革(エアリーグレー)

合成皮革(ブラック)

AUTECH専用合成皮革
ドアトリム
①トリコット(ブラック)
②トリコット(エアリーグレー)

トリコット(ブラック)

トリコット
インナードアハンドル
メッキ
シート
①トリコット×合成皮革(ブラック)
②トリコット×合成皮革(エアリーグレー)

90周年記念車専用テーラーフィット

AUTECH専用人工皮革
ステアリング
本革

AUTECH専用本革(ブラック)
シフトノブ
ピアノブラック調
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし

気になるポイントは以下となります。

  • 「X」はブラックとエアリーグレーの2色の内装から選択可能
  • 「X 90周年記念車」には専用シートを採用
  • 「AUTECH CROSSOVER」にはインテリアに専用素材を使用

「X」には2色の内装が用意されており、好みの内装色を選択できるようになっています。

「X 90周年記念車」のインテリアは「X」のブラックの内装色とほとんど同じですが、シートが90周年記念のタグが付いた専用本革シートになっています。

「AUTECH CROSSOVER」にはステアリングやシートだけでなく、室内の装飾が黒を基調したものとなっており、随所に青いステッチが施されています。

サイズ、重量、乗車定員、最小回転半径の比較

XX 90周年記念車AUTECH CROSSOVER
ボディサイズ全長4,0454,110
全幅1,6951,700
全高1,5201,545
車両重量FF:1,230
AWD:1,350
FF:1,250
AWD:1,370
乗車定員5
最小回転半径4.95.2
※全長・全幅・全高(mm)、車両重量(kg)、乗車定員(名)、最小回転半径(m)

「X」と「X 90周年記念車」ではボディサイズ、車両重量、最小回転半径は同一となっていますが、この2つのグレードと比較して「AUTECH CROSSOVER」は全長が6.5cm長く、全幅は0.5cm拡幅されており、全高も2.5cm高くなっているので、少しだけ大きなサイズ感となっています。最小回転半径も0.3m程大回りとなっています。

ボディサイズを検討する際は、クルマを止める駐車場のサイズ制限を意識する必要があります。
その際にマンションなどの立体駐車場に止める場合は、最も多いサイズ制限として「全長5.0m以下×全幅1.85m以下×全高1.55m以下、車両総重量2,500kg以下」となっています。

グレードによるサイズ差はありますが、全て一般的な立体駐車場に収まるサイズ感となっています。

車両重量は全グレードで1.0t~1.5tの間で収まっているため、クルマ購入時や車検時に支払いが発生する車両重量税は同額となります。

燃費、動力性能、総排気量の比較

XX 90周年記念車AUTECH CROSSOVER
HEV燃費FFCVT28.427.8未公開
AWDCVT23.823.2未公開
燃料レギュラーガソリン
動力性能エンジン最大出力60[82]/6,000
最大トルク103[10.5]/4,800
モーター最大出力フロント:85[116]/2,900-10,341
リア(AWD):50[68]/4,775-10,024
最大トルクフロント:280[28.6]/0-2,900
リア(AWD):100[10.2]/0-4,775
総排気量1.198
※燃費(km/L:WLTCモード)、最大出力(kW[PS]/rpm)、最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)、総排気量(L)

燃費は「X」と「X 90周年記念車」では同程度となっており、「AUTECH CROSSOVER」は未公開となっていますが、動力性能は全グレード共通とっているので、車重が重い分だけ多少燃費が悪い程度と考えられます。

総排気量は全グレードで変わらないので、毎年の自動車税は同じ額とります。

燃料は全グレードでレギュラーガソリンとなっており、グレード毎の燃費差もわずかなので、燃料費も大きな差はなさそうです。

エクステリア関連装備の比較

XX 90周年記念車AUTECH CROSSOVER
フロントランプLEDヘッドランプ
オートライト
アダプティブLEDヘッドライトシステム◎(¥66,000)
オートハイビーム
LEDフォグランプ◎(¥26,400)
リアランプLEDハイマウントストップランプ
LEDフォグランプ◎(◆5)FF:◎(◇3)
AWD:●
ドアミラー自動格納
フロントワイパー車速連動間欠
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
◆5:セットオプション(¥80,300)に含む
◇3:セットオプション(¥80,300)に含む
※装備/機能の説明については、「エクステリア関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • LEDフォグランプが「AUTECH CROSSOVER」のみ標準装備

悪天候時に道路の視界を確保するための装備であるフロントのLEDフォグランプが、「AUTECH CROSSOVER」のみ標準装備となっています。

リアのLEDフォグランプも「AUTECH CROSSOVER」のAWDには標準装備となっていますが、FFの場合だとメーカーオプションで追加する必要があります。その他のグレードではフロント/リア共にメーカーオプションとなっています。

インテリア関連装備の比較

XX 90周年記念車AUTECH CROSSOVER
インパネメーターパネル
7インチマルチインフォメーションディスプレイ
センターディスプレイ◎(◆3,4)
9インチ
△(¥214,631~)
9インチ
◎(◇1,2)
9インチ
ルーフサンバイザー
チケットホルダー,バニティミラ付
ルームミラー自動防眩
手動
デジタルミラー◎(◆1,2,3,4)
ステアリングチルトステアリング
手動
テレスコピックステアリング
手動
ステアリングヒーターFF:◎(◆5)
AWD:●
FF:◎(◇3)
AWD:●
シートシートヒーターFF:◎(◆5)
前席
AWD:●
前席
FF:◎(◇3)
前席
AWD:●
前席
フロントセンターアームレスト
コンソールボックス一体型
後席シート可倒
6:4分割
ラゲッジトノカバー△(¥26,400)
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
◆1:セットオプション(¥92,400)に含む
◆2:セットオプション(¥163,900)に含む
◆3:セットオプション(¥390,500)に含む
◆4:セットオプション(¥462,000)に含む
◆5:セットオプション(¥80,300)に含む
◇1:セットオプション(¥298,100)に含む
◇2:セットオプション(¥369,600)に含む
◇3:セットオプション(¥80,300)に含む
※装備/機能の説明については、「インテリア関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • デジタルミラーが「AUTECH CROSSOVER」には標準装備
  • ステアリングヒーター、シートヒーターは全グレードAWDには標準装備

自車後方の映像をルームミラーに表示することにより、後方の安全確認が可能となるデジタルミラーが「AUTECH CROSSOVER」には標準で装備されていますが、その他のグレードではメーカーオプション装備となっています。

また、冬場にあると嬉しい冬場にあると嬉しいステアリングのグリップを温める機能を備えたステアリングヒーターや、シートの座面を温める機能を備えたシートヒーターが、全グレード共通でAWDには標準で備えていますが、FFで装備したい場合はメーカーオプションで追加する必要があります。

その他装備の比較

XX 90周年記念車AUTECH CROSSOVER
ドアパワーウインドウ
(パワーウインドウ)
ワンタッチ式

運転席
ガラスUVカット
IRカット
フロント,フロントドア
電源ワイヤレス充電◎(◆3,4)◎(◇1,2)
USBソケット
(前席)

type-C×1
◎(◆3,4)
type-A×1
type-C×1

type-C×1
◎(◇1,2)
type-A×1
type-C×1
USBソケット
(後席)
△(¥15,400)
type-C×1
アクセサリーソケット
(前席)
通信スマートキー
Apple CarPlay/Android Auto対応◎(◆3,4)◎(◇1,2)
コネクティッドサービス◎(◆3,4)◎(◇1,2)
ETC2.0◎(◆3,4)
△(¥55,121)
◎(◇1,2)
△(¥55,121)
空調オートエアコン
シングルゾーン
運転ナビゲーションシステム◎(◆3,4)
△(¥214,631~)
◎(◇1,2)
運転ドライブモードセレクト
ブレーキホールド
メモリ機能
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
◆3:セットオプション(¥390,500)に含む
◆4:セットオプション(¥462,000)に含む
◇1:セットオプション(¥298,100)に含む
◇2:セットオプション(¥369,600)に含む
※装備/機能の説明については、「その他装備関連の用語」をご覧ください。

その他の装備に関してグレードによる違いはなく、標準装備となっていない装備はメーカーオプションやディーラーオプションで追加することができます。

安全装備、運転支援の比較

XX 90周年記念車AUTECH CROSSOVER
街中での走行時衝突軽減ブレーキ
道路標識認識
高速道路での走行時先行車追従/車速維持◎(◆2,4)◎(◇2)
先行車追従自動停止◎(◆2,4)◎(◇2)
車線維持支援◎(◆2,4)◎(◇2)
車線逸脱検知アラート/衝突回避
後側方走行車両検知アラート/衝突回避◎(◆1,2,3,4)
カーブ等速度抑制◎(◆4)◎(◇2)
ドライバー異常時対応◎(◆4)◎(◇2)
駐車や発進/後退時踏み間違え抑制
前後方障害物衝突検知アラート
後退時後方左右接近車両検知アラート◎(◆1,2,3,4)
視界の拡張360°モニター◎(◆1,2,3,4)
デジタルミラー◎(◆1,2,3,4)
その他ドライブレコーダー△(¥69,982~)
●:標準装備、○:設定あり、◎:メーカーオプションあり、△:ディーラーオプションあり、-:装備なし
◆1:セットオプション(¥92,400)に含む
◆2:セットオプション(¥163,900)に含む
◆3:セットオプション(¥390,500)に含む
◆4:セットオプション(¥462,000)に含む
◇2:セットオプション(¥369,600)に含む
※装備/機能の説明については、「安全装備、運転支援関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • プロパイロット(先行車追従/車速維持、先行車追従自動停止、カーブ等速度抑制)やプロパイロット緊急停止支援システム(ドライバー異常時対応)は全グレードでオプション設定
  • 後退時後方左右車両衝突回避、360°モニター、デジタルインナーミラーが「AUTECH CROSSOVER」には標準装備

高速道路走行時に設定した速度や先行車を一定の距離で追従するようペダルやシフト操作を自動アシストする機能や、車線や先行車を認識し車線中央を維持するようステアリング操作を自動アシストする機能などを備えた「プロパイロット」は、全グレードでメーカーオプションとなっています。

駐車場での後退時に死角となる左右から接近する車両を検知しアラートにより衝突回避を支援する機能や、自車周辺の映像をディスプレイ表示し移動物の検知も可能となる機能、自車後方の映像をルームミラーの液晶モニターに表示する機能が、「AUTECH CROSSOVER」以外のグレードでは標準装備となっていないので、メーカーオプションで追加する必要があります。

まとめ

以上を踏まえて、次のポイントが筆者が考える比較検討をする際の判断ポイントになります。

ノート「X」を選ぶポイント

  • 街中の運転に必要十分な安全装備、運転支援を備えており、最も初期費用を抑えられる

ノート「X 90周年記念車」を選ぶポイント

  • 装備や機能は「X」と同等で十分だが、90周年記念車というプレミア感が欲しい

ノート「AUTECH CROSSOVER」を選ぶポイント

  • スポーティかつクロスオーバーライクな見た目となる専用エクステリアデザインと専用内装
  • 車高を上げ悪路向けに乗り心地が高められた専用チューニング
  • 専用のバイトーンのボディカラー(オーロラフレアブルーパール×スーパーブラック、サンライズカッパー×スーパーブラック)を選択可能

以上、「日産『ノート』の各グレード、比較してみた!」でした。

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