マツダ『CX-80』と 三菱『アウトランダー』、比較してみた!

SUV
画像引用元:マツダ CX-80、三菱 アウトランダー公式サイト

CX-8に代わるマツダの新たな3列シートSUVとして、2024年10月10日に発売が発表された『CX-80』と、大幅なマイナーチェンジにより商品力が上がった新型モデルを2024年10月31日より発売開始する三菱『アウトランダー』。

3列シートを採用しているSUV同士、それぞれのスペックや装備を項目毎に比較して、購入を検討する際のポイントをまとめてみました!

価格、動力、駆動方式の比較

CX-80アウトランダー
動力ディーゼルMHEVPHEVPHEV
トランスミッション8速AT
駆動方式FR¥3,943,500~5,071,000
AWD¥4,180,000~5,307,500¥5,824,500~6,325,000¥6,391,000~7,122,500¥5,263,500~6,685,800

気になるポイントは以下となります。

  • 『CX-80』の動力は3種類で、ディーゼルには駆動方式にFRとAWDの設定あり
  • 『アウトランダー』の動力はPHEV、駆動方式はAWDのみ

『CX-80』には、ディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 3.3」を搭載した「XD」、ディーゼルエンジンにマイルドハイブリットシステムを組み合わせた「e-SKYACTIV D 3.3」を搭載した「XD-HYBRID」、そしてガソリンエンジンに大容量バッテリーを組み合わせた「e-SKYACTIV PHEV」の3種類の動力が設定されており、そこからエクステリア/インテリアのデザインやパーツの質感、そして装備の違いによりグレードが分かれています。

駆動方式は全てのグレードにAWDが設定されていますが、ディーゼルエンジンのグレードのみFRの設定があるため、降雪地域に住んでいないなどAWDの必要性を感じていない方であれば、FRを選択することでより費用を抑えることができます。

『アウトランダー』には、最も装備の充実した最上級グレードの「P Executive Package」が新たに追加され、他にはデザインは共通ですが、パーツの質感や装備の異なる「P」「G」「X」といったグレードが設定されています。

動力はガソリンエンジンと大容量バッテリーを組み合わせたPHEVのみで、駆動方式もAWDのみとなっているので、『CX-80』に比べると選択肢は少なくなっています。

どちらも同じPHEVの最上級グレードで価格を比較してみると、『CX-80』のほうが『アウトランダー』より44万円ほど高い価格差となっています。

エクステリアデザインの比較

CX-80「PHEV Premium Sports」
アウトランダー「P Executive Package」
画像引用元:マツダ CX-80三菱 アウトランダー

エクステリアの印象ですが、『CX-80』は5m近い全長に加えて、FRプラットフォームによるロングノーズのフロントにより伸びやかなスタイルとなっており、マツダの特徴である「引き算の美学」による加飾を抑えたシンプルな見た目でありながらも、高い車格を感じさせるデザインとなっています。

対して『アウトランダー』は、ルーフが地面に対して平行となっているなど水平基調のプロポーションに、フロント左右の存在感のあるヘッドランプやグリル周りの加飾により、厳つ・・・ではなく威風堂々とした佇まいを感じるデザインとなっています。

インテリアデザインの比較

CX-80「PHEV Premium Sports」
CX-80「PHEV Premium Sports」
CX-80「PHEV Premium Modern」
CX-80「PHEV Premium Modern」
アウトランダー「P Executive Package」
アウトランダー「P Executive Package」
画像引用元:マツダ CX-80三菱 アウトランダー

インテリアの印象ですが、どちらの最上級グレードにもステアリングやシートに本革が使用されており、『CX-80』の最上級グレードの一つである「Premium Sports」には、高級なナッパレザーとレガーヌといった滑らかな食感の人工皮革を組み合わせたタンカラーの内装を採用しており、もう一つの「Premium Modern」には、パネル類に本杢、そしてインパネやドアトリムに織物のようなルーセントクロスを採用するなど、日本らしさを表現したこだわりが感じられる内装となっています。

対して『アウトランダー』の最上級グレード「P Executive Package」には、シートやドアトリムにキルティング加工が施され、高品質なセミアニリンの本革を使用したブラウンカラーの内装となっているなど、こちらも細部まで造りこみを感じられるデザインとなっています。

サイズ、重量、乗車定員、最小回転半径の比較

CX-80アウトランダー
ディーゼルMHEVPHEVPHEV
ボディサイズ全長4,9904,720
全幅1,8901,860
全高1,705~1,7101,7101,740~1,750
車両重量1,990~2,0702,090~2,1302,210~2,2402,070~2,180
乗車定員6~765~7
最小回転半径5.85.5
※全長・全幅・全高(mm)、車両重量(kg)、乗車定員(名)、最小回転半径(m)

気になるポイントは以下となります。

  • 『CX-80』は全グレード3列シート、『アウトランダー』は2列シートと3列シートの設定あり

ボディサイズは、『CX-80』の全長はなんとトヨタのアルファードやヴェルファイヤとほぼ同じ5m近い長さがあり、『アウトランダー』とは27.0cmも差があります。

また、全幅も『CX-80』のほうが3cm長いため、同じ3列シートの設定でも『アウトランダー』より車内の空間はゆとりのあるサイズ感となっています。

ボディサイズを検討する際は、クルマを止める駐車場のサイズや重量制限を意識する必要があります。
その際にマンションなどの立体駐車場に止める場合は、最も多いサイズ制限として「全長5.0m以下×全幅1.85m以下×全高1.55m以下、車両総重量2,500kg以下」となっています。

どちらも一般的な立体駐車場に駐めるのは厳しいサイズとなっており、特に『CX-80』は全幅は1.9m近いサイズとなるため、狭い駐車場で隣にクルマがあった場合はドアの開閉スペースが確保しにくく、ドアパンされる可能性が高そうです(汗)

『CX-80』は全グレードで3列シートの設定となっていますが、『アウトランダー』には2列シートの設定もあるため、多人数乗車するシーンが少ない方にとっては、2列シートを選択することでより費用を抑えることができます。

燃費、動力性能、総排気量の比較

CX-80アウトランダー
ディーゼルMHEVPHEVPHEV
燃費FR18.1~18.3
AWD16.7~16.919.0~19.212.917.2~17.6
EV航続可能距離67102~106
燃料・タンク容量軽油・74レギュラーガソリン・70レギュラーガソリン・
53
動力性能エンジン最大出力170[231]/4,000~4,200187[254]/3,750138[188.0]/6,00098[133.2]/5,000
最大トルク500[51.0]/1,500~3,000550[56.1]/1,500~2,400250[25.5]/4,000195[19.9]/4,300
モーター最大出力12[16.3]/900129[175]/5,500フロント:40[54.4]
リア:40[54.4]
最大トルク153[15.6]/200270[27.5]/400フロント:255[26.0]
リア:195[19.9]
総排気量3.2832.4882.359
※燃費(km/L:WLTCモード)、EV航続可能距離(km:WLTCモード)、タンク容量(L)、最大出力(kW[PS]/rpm)、最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)、総排気量(L)

気になるポイントは以下となります。

  • PHEVの燃料満タンかつ満充電での航続可能距離は、『アウトランダー』が優位

どちらにもPHEVの設定がありますが、燃料が満タンでバッテリーが満充電時の後続可能距離を比較してみると、仕様では『CX-80』だとエンジンでの走行で約903km、バッテリーでの走行で67kmの計970kmほどとなっており、『アウトランダー』だとエンジンでの走行で最大約933km、バッテリーでの走行で最大106kmの計1,039kmほどと、『アウトランダー』のほうが優れています。

さらに『アウトランダー』では、バッテリーの使用を優先するEVプライオリティモード、バッテリーの維持を優先するバッテリーセーブモード、エンジンでの発電・充電を優先するバッテリーチャージモードといった3種類のEVモードに切り替え可能となっており、さらに走行時の状況によってEV走行を切り替えるなど、PHEVとしての機能性は『CX-80』よりも優れている印象です。

対して『CX-80』は3.3L直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載したグレードや、さらにマイルドハイブリットを組み合わせたグレードがあり、2tにも及ぶ車両重量ながら力強い加速感に加えて優れた燃費性能を兼ね備えており、燃料も軽油なので経済性も高いものとなっています。

エクステリア関連装備の比較

CX-80アウトランダー
ディーゼルMHEVPHEVPHEV
フロントランプヘッドランプ
フルLED

フルLED
オートライト
アダプティブハイビーム
オートハイビーム
デイライト
LED
フォグランプ
LED
リアランプリアコンビネーションランプ
フルLED

フルLED
ハイマウントストップランプ
LED

LED
フォグランプ
※AWDのみ

LED
ホイール
18インチアルミホイール(シルバーメタリック)

18インチアルミホイール(グレーメタリック)

20インチアルミホイール(シルバーメタリック)

20インチアルミホイール(ブラックメタリック)

20インチアルミホイール(切削×グレーメタリック)

20インチアルミホイール(シルバーメタリック)

20インチアルミホイール(ブラックメタリック)

20インチアルミホイール(切削×グレーメタリック)

18インチアルミホイール

20インチアルミホイール(2トーン切削光輝)
ルーフパノラマルーフ◎(¥121,000~)
電動シェード,電動チルト&スライド

◎(¥121,000)
電動シェード,電動チルト&スライド
◎(¥143,000)
電動シェード,電動チルト&スライド
ルーフレール◎(¥33,000)
△(¥41,800~)
ドアミラー自動格納
リバース連動
フロントワイパー車速連動間欠
雨滴感知
●:全グレード標準装備、○:標準装備となっているグレードあり、◎:メーカーオプションとなっているグレードあり、△:ディーラーオプションとなっているグレードあり、-:装備なし
※装備/機能の説明については、「エクステリア関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • パノラマルーフ、ルーフレールが『CX-80』では標準装備となっているグレードあり、『アウトランダー』は一部のグレードでオプション装備

エクステリア関連の装備ですが、どちらも装備類に大きな違いはなく、上級グレードであればフロントのヘッドランプが先行車や対向車を検知してハイビームの照射範囲を変えるアダプティブハイビームが標準で備わっています。

天井の解放感がアップするパノラマルーフは、どちらも電動でのシェードの開閉だけでなく、チルトやスライド機構により車内の換気も可能となっています。『CX-80』の上級グレードには標準装備、『アウトランダー』は上級グレードであればメーカーオプションで装備することができます。

SUVであれば積載性を求める方も多いと思いますが、ルーフ上部にキャリアなどを取り付けるためのルーフレールが『CX-80』の上級グレードには標準装備、『アウトランダー』は全グレードでメーカーオプション装備となっています。

インテリア関連装備の比較

CX-80アウトランダー
ディーゼルMHEVPHEVPHEV
インパネメーターパネル
7インチマルチインフォメーションディスプレイ+アナログメーター/12.3インチマルチインフォメーションディスプレイ

12.3インチマルチインフォメーションディスプレイ

12.3インチマルチインフォメーションディスプレイ
ヘッドアップディスプレイ
フロントガラス投影式

フロントガラス投影式

◎(¥77,000)
フロントガラス投影式
センターディスプレイ
10.25インチ/12.3インチ
◎(◆1,2,3)
12.3インチ

12.3インチ

12.3インチ
ルーフサンバイザー
チケットホルダー,バニティミラー,照明付

チケットホルダー,バニティミラー,照明付
サングラスホルダー
ルームミラーデジタルミラー
自動防眩
ステアリング素材
本革

本革
チルトステアリング
手動

電動

電動

手動
テレスコピックステアリング
手動

電動

電動

手動
ステアリングヒーター
シート素材
ファブリック

本革

本革(ナッパレザー)

本革(ナッパレザー)

本革(ナッパレザー)×人工皮革(レガーヌ)

本革

本革(ナッパレザー)

本革(ナッパレザー)×人工皮革(レガーヌ)

ファブリック

人工皮革×合成皮革

本革

本革(セミアニリン)
パワーシート
前席

前席

前席
シートヒーター
前席

2列目

前席

2列目

前席

2列目
シートベンチレーション
前席

2列目

前席

2列目

前席

2列目

前席
マッサージ機能
前席
フロントセンターアームレスト
コンソールボックス付

コンソールボックス付
2列目キャプテンシート
角度調整アームレスト,折り畳み式カップホルダー,リクライニング機能(手動)付

センターアームレスト(コンソールボックス,ドリンクホルダー付),リクライニング機能(電動)付

センターアームレスト(コンソールボックス,ドリンクホルダー付),リクライニング機能(電動)付

角度調整アームレスト,折り畳み式カップホルダー,リクライニング機能(手動)付

センターアームレスト(コンソールボックス,ドリンクホルダー付),リクライニング機能(電動)付
2列目ベンチシート
センターアームレスト(ドリンクホルダー付),リクライニング機能(手動)付

センターアームレスト(ドリンクホルダー付),リクライニング機能(手動)付

センターアームレスト(ドリンクホルダー付),リクライニング機能(手動)付
後席シート可倒
5:5分割(3列目)

4:2:4分割(2列目)
ラゲッジトノカバー△(¥22,000)
●:全グレード標準装備、○:標準装備となっているグレードあり、◎:メーカーオプションとなっているグレードあり、△:ディーラーオプションとなっているグレードあり、-:装備なし
◆1:XD S Packageセットオプション(¥165,000)に含む
◆2:XD S Packageセットオプション(¥247,500)に含む
◆3:XD S Packageセットオプション(¥269,500)に含む
※装備/機能の説明については、「インテリア関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • デジタルミラーが『CX-80』には設定なし
  • ステアリングのチルト&テレスコ機能が『CX-80』では電動となっているグレードあり、『アウトランダー』は全グレード手動
  • 2列目シートのベンチレーションが『アウトランダー』には設定なし
  • 2列目シートのバリエーションが『CX-80』には3種類あり
  • 前席のマッサージ機能が『アウトランダー』には設定あり

インテリア関連の装備ですが、どちらも車格なりの装備を備えており、メーターパネルは12.3インチのフル液晶メーターとなっており、センターディスプレイも12.3インチと大型のものが備わっています。

また、フロントガラス投影式のヘッドアップディスプレイも備えており、運転時の視線移動を最小限に抑えることができます。

快適装備も充実しており、どちらも寒い日にあると嬉しいシートの座面を温めてくれるシートヒーターや、逆に暑い日に快適な座面の熱を吸収してくれるシートベンチレーションを運転席と助手席に備えており、さらにシートヒーターは2列目にまで備わっています。

しかも『CX-80』には2列目のシートベンチレーションまで備わっているグレードまであります。

対して、『アウトランダー』の最上級グレードには、前席シートのランバーサポートを断続的に作動させて腰部を刺激してくれるマッサージ機能が備わっています。

アウトランダー「3列仕様」
※3列目シート使用時
アウトランダー「3列仕様」
※3列目シート収納時
アウトランダー「3列仕様」
※2列目、3列名シート収納時
画像引用元:三菱 アウトランダー
CX-80「2列目キャプテンシート①」
CX-80「2列目キャプテンシート②」
CX-80「2列目ベンチシート」
画像引用元:マツダ CX-80

『アウトランダー』は3列目シートは補助席の意味合いが強く、普段は床下に収納して広大なラゲッジルームとして使用することがほとんどだと思いますが、『CX-80』は3列目シートまで利用する前提でレイアウトされているため、2列名シートも中央がウォークスルー可能なキャプテンシート、ウォークスルーはできませんが広大なコンソールボックスを備えたセンターアームレストに、シートベンチレーションや電動リクライニングを備えたキャプテンシート、そして最大3名が着座可能となるベンチシートの3種類が用意されています。

3列シートで多人数乗車する場合、ルームミラーでの後方視界が悪くなることがありますが、『アウトランダー』には自車後方の映像をルームミラーに投影するデジタルミラーが設定されているグレードがあるので、しっかりと後方の死角も確認できるようになります。

対して『CX-80』にデジタルミラーの装備はありませんが、上級グレードにはステアリングのチルト&テレスコ機能が電動調整可能となっているといった、高級車然とした装備が備わっています。

その他装備の比較

CX-80アウトランダー
ディーゼルMHEVPHEVPHEV
ドアパワーウインドウ
ワンタッチ式(全席)

ワンタッチ式(運転席/全席)
パワーバックドア
◎(◆2,3)
ハンズフリー機能付

ハンズフリー機能付

◎(¥60,500)
ハンズフリー機能付
車速感応式ドアロック
ガラスUVカットガラス
全面

全面
IRカットガラス
フロントガラス,フロントドア

フロントガラス,フロントドア
プライバシーガラス
リアドア,リアクォーター,バックドア

リアドア,バックドア
サンシェード
リアドア(手動)

リアドア(手動)

リアドア(手動)
△(¥37,400)
リアドア(手動)
電源ワイヤレス充電
USBソケット
前席:通信用type-C×2
2列目:充電用type-C×2

3列目:充電用type-C×1

前席:通信用type-C×2
2列目:充電用type-C×2
3列目:充電用type-C×1

前席:通信用type-C×2

2列目:充電用type-C×2
アクセサリーソケット
前席×1,荷室×1

前席×1
AC電源
◎(◆2,3)
150W:荷室×1

150W:荷室×1

1500W:荷室×1

1500W:後席×1,荷室×1
通信スマートキー
Apple CarPlay/Android Auto対応
コネクティッドサービス
◎(¥177,100)
ETC2.0△(¥51,810~)△(¥47,960)
空調オートエアコン
トリプルゾーン

デュアルゾーン

トリプルゾーン
照明アンビエントライト
コンソールパネル,ドアトリム,フロア

コンソールパネル,ドアトリム,フロア

コンソールパネル,ドアトリム,フロア

ドアトリム(フロント),フロア
カーテシランプ
フロントドア,リアドア

フロントドア,リアドア

フロントドア,リアドア

フロントドア
オーディオ標準スピーカー
8スピーカー
社外スピーカー
◎(¥82,500~)
12スピーカー(BOSE)

12スピーカー(BOSE)

8スピーカー/12スピーカー×デュアルアンプ(YAMAHA)
◎(¥198,000)
12スピーカー×デュアルアンプ(YAMAHA)
運転ナビゲーションシステム△(¥88,000)
ドライブモード
パドルシフト
ブレーキホールド
メモリ機能付
その他パワーイージーアクセス
●:全グレード標準装備、○:標準装備となっているグレードあり、◎:メーカーオプションとなっているグレードあり、△:ディーラーオプションとなっているグレードあり、-:装備なし
◆1:XD S Packageセットオプション(¥165,000)に含む
◆2:XD S Packageセットオプション(¥247,500)に含む
◆3:XD S Packageセットオプション(¥269,500)に含む
※装備/機能の説明については、「その他装備関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • IRカットガラスパワーイージーアクセスが『アウトランダー』には設定なし

その他の装備ですが、どちらも上級グレードであれば両手が荷物で塞がっているシーンなどで重宝するバックドアのハンズフリー機能、リアドアには日除けとなるサンシェードがあり、夜間の車内をオシャレに照らすアンビエントライトといった車格なりの装備が備わっています。

また、車内の音響にもこだわっており、『CX-80』には12スピーカーを配置し低音域の再現性を高めた「Boseサラウンドシステム」を上級グレードに標準で採用しています。

対して『アウトランダー』には、YAMAHAと三菱が共同開発しリアルなサウンドの表現を可能にした「Dynamic Sound Yamaha Premium」を採用し、最上級グレードとなる「P Executive Package」にはスピーカー数を増やしアンプまで備わった「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」」が標準で採用されています。

両車の違いとしては、『CX-80』にはフロントガラスやフロントドアに断熱効果があるIR(赤外線)カットガラスが採用されており、さらに「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」というドライバーの身長情報と運転席前に備えられたカメラによって目線位置を推定し、ドライバーに合うドライビングポジションにシートやステアリングなどを自動調整してくれる機能があります。

「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」には、他にもカメラによってドライバーの顔を認識し、ドライバーごとに登録されているドライビングポジションに復元する機能や、乗降時にステアリングやシート位置を乗り降りしやすい位置に自動調整してくれるパワーイージーアクセスも備わっています。

安全装備、運転支援の比較

CX-80アウトランダー
ディーゼルMHEVPHEVPHEV
街中での走行時衝突軽減ブレーキ
交差点進入時車両検知アラート/衝突回避
二次被害軽減ブレーキ
道路標識認識
高速道路での走行時先行車追従/車速維持
先行車追従自動停止
車線維持支援
◎(◆1,2,3)
車線逸脱検知アラート/衝突回避検知アラート:●
衝突回避:○
カーブ等速度抑制
後側方走行車検知アラート/衝突回避検知アラート:●
衝突回避:○
ふらつき検知アラート
ドライバーモニター
◎(◆1,2)
ドライバー異常時対応
◎(◆3)
駐車や発進/後退時踏み間違え抑止
前後方障害物衝突検知アラート/衝突回避
後退時後方左右接近車両検知アラート/衝突回避
視界の拡張360°モニター
◎(◆1,2,3)
シースルービュー機能付

シースルービュー機能付
その他ドライブレコーダー△(¥82,522~)△(¥64,460~)
●:全グレード標準装備、○:標準装備となっているグレードあり、◎:メーカーオプションとなっているグレードあり、△:ディーラーオプションとなっているグレードあり、-:装備なし
◆1:XD S Packageセットオプション(¥165,000)に含む
◆2:XD S Packageセットオプション(¥247,500)に含む
◆3:XD S Packageセットオプション(¥269,500)に含む
※装備/機能の説明については、「安全装備、運転支援関連の用語」をご覧ください。

気になるポイントは以下となります。

  • 『アウトランダー』にはナビリンク機能が付いているため、クルーズコントロール中にカーブなどで速度の自動調整が可能
  • 『CX-80』はクルーズコントロール中でなくとも、ドライバー異常検知が作動

どちらも安全装備、運転支援機能が最も充実した区分となる「サポカーSワイド※1」の対象車となっている、安全性の高いクルマとなっています。
※1:衝突軽減ブレーキ(対歩行者)、ペダル踏み間違い急発進抑制装置、車線逸脱警報、先進ライト搭載

『CX-80』には、交差点進入時に左右から交差する車両を検知するとディスプレイ表示などで存在を知らせ、衝突の危険がある場合はブレーキ制御を行う機能や、万が一衝突事故を起こしてエアバッグが作動した際にブレーキ制御を行うことで二次被害を軽減させる機能といった安全装備まで備わっています。

さらに、ドライバーに異常が発生しているとシステムが判断した場合に、ドライバーや周囲への警告を行いながら自車を自動で停車させる機能が、他のメーカーでは高速道路でのクルーズコントロール中しか作動しないことが多いですが、マツダでは一般道でも作動するようになっています。

『アウトランダー』は高速道路でのクルーズコントロール機能として「マイパイロット」を備えており、これにはナビゲーションの地図情報と連動したナビリンク機能も付いているため、カーブや分岐に入る際に自動的に車速の制御も行ってくれるようになっています。

また、「マイパイロット」で先行車に追従して自動停止した際に、30秒以内であれば自動で発進してくれるため、渋滞時などのシチュエーションでドライバーへの負担がより少なくなります。

これらを比較すると、街中を運転中の安全装備は『CX-80』のほうが優れており、高速道路での運転支援では『アウトランダー』のほうが優れている印象です。

まとめ

以上を踏まえて、次のポイントが筆者が考える比較検討をする際の判断ポイントになります。

『CX-80』を選ぶポイント

  • 予算や用途に応じて3種類の動力から選択可能
  • 3列目シートを使用するシチュエーションが多い
  • ステアリングの電動チルト&テレスコ機能やパワーイージーアクセスといった高級車然とした装備あり
  • 2列目にもシートベンチレーションの設定あり
  • 街中の運転中やドライバーに異常が発生した際の安全機能が充実

『アウトランダー』を選ぶポイント

  • 基本的には2列シートで十分だが、予備で3列目シートも欲しい3列目は近距離移動での利用前提)
  • PHEVで比較した場合、『CX-80』より高機能・高性能
  • デジタルミラーの設定により、後方視界の死角が減少

以上、「マツダ『CX-80』と 三菱『アウトランダー』、比較してみた!」でした。

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